ケース別・転職お悩み相談室 転職したいけど不安…
転職活動に不安はつきものです。
あらゆる不安を解消できるよう、6つのケース別に解決策などをお教えします。
その1.
希望する転職先があるか不安
今よりも給与・待遇の良い会社に転職したいと考えていますが、希望条件に合う会社が見つかるのか心配です…。
せっかく転職するなら、今よりも良い条件で働きたいですよね。
会社を選ぶ際には、希望条件に優先順位や最低ラインを設けておくと、より自分に合った会社を見つけやすくなります。
希望条件に優先順位や最低ラインを設けよう
給与や待遇も含め、求人を選ぶときは自分のスキルや経験と照らし合わせ、優先順位や最低ラインなどの判断基準を決めておくことが重要です。
特に働きながら転職活動をする場合、新卒での就職活動のように多数の企業にエントリーすることは困難です。効率的に応募できるよう、希望条件を整理しておきましょう。
必ず叶えたい条件と妥協できる条件に分ける
優先順位や最低ラインを決める上でおすすめなのは、希望を書きだして「必ず叶えたい条件」と「できれば叶えたい条件(妥協できる条件)」に分ける方法です。
「必ず叶えたい条件」とは、例えば「住宅ローンと生活維持のために年収450万円以上は必要」のように具体的で重要性・緊急性が高いものや、職種を選ぶうえで譲れない点などです。
一方で「できれば叶えたい条件」は、「通勤時間30分以内が理想だが長くても1時間以内なら可」など、妥協することもできる要素です。
〈必ず叶えたい条件〉
- 年収400万以上(住宅ローン返済と生活維持のため最低でもこの金額が必要)
- 残業月40時間以内(残業が多く、体調を崩したことがあるため)
- エンジニア職(スキルアップとキャリア形成のため)
〈妥協できる条件〉
- 大企業
- 服装自由
- 通勤1時間半以内
一番良いのはすべての希望条件が叶うことですが、条件が多くなればなるほど「理想」と合致する可能性は減ってしまうので、優先度の高い条件を中心に求人を探しましょう。
転職の条件となる「よくある8つの判断軸」や、転職先を選ぶためのステップについて、下記の記事でくわしく解説しています。
その2.
自分のスキルや経験が通用するのか不安
まだ20代前半で、たいした経験も専門的なスキルもありません。自分のスキルや経験は世間で通用するのでしょうか?
これからキャリアを築く年代ですので、自分の能力に不安を感じるのは当然。
これまでの仕事を振り返れば、転職先でも活かせそうなスキルや経験が見つかるはずです。
これまで培ったスキルや経験を洗い出そう
まずは、今の会社で担当してきた仕事を洗い出し、自分にはどんなスキルや経験があるのか確認してみましょう。希望する転職先の業務に応用できるスキルや経験があれば、書類、面接でのアピールポイントになります。
また、20代の場合は多少スキルに不安があっても、ポテンシャルを評価されることもあります。これまでやってきたことに自信を持ち、あまり不安がらずに、前向き・意欲的な面をアピールしましょう。
転職活動時の自己分析のやり方については、下記の記事でくわしく解説しています。
その3.
年齢が転職のネックになりそうで不安
40代で転職を考えていますが、この歳で就職先が見つかるか不安です。年齢が原因で採用を断られることはあるのでしょうか?
企業は従業員により長く働いてもらいたいと考えているため、候補者が複数いる場合など、状況によっては年齢を理由に採用が決まることもあるかもしれません。
しかし、自分の経験・スキルにある求人をしっかり選べば問題なく転職できます。実際、40代の転職者は増加傾向にあります。
40代の転職者数は増えているため心配無用
40代の転職者数は増加傾向にあり、「転職は35歳が限界」と言われていた頃に比べると、と考えられます。ベテランが転職しやすくなっている
少し古いデータとなりますが、厚生労働省の調査によると2000年から2016年の間に、35~44歳で転職した人は39万人(67万人から106万人)、45~54歳で転職した人は22万人(62万人から84万人)増加しています。
40代はこれまでの経験を活かせる転職が前提にあるため、キャリアチェンジとなると厳しいですが、経験豊富なキャリアを求めている会社は多くあります。
今まで以上に活躍するためにも、転職活動では、現職の経験やスキルが十分に活用できる会社を探すようにしましょう。
下記の記事では、20代・30代・40代それぞれで、転職すべきタイミングについて紹介しています。
その4.
初めての転職で面接や費用が不安
初めて転職するのですが、面接でどんな質問をされるのかとても不安です。また、面接で企業に伺うこともあると思いますが、総額でどのくらい費用がかかるのでしょうか?
初めての転職はわからないことが多く、大変ですよね。志望動機など一般的な質問の答えを事前に準備しておけば、心配する必要はありません。
気持ちに余裕を持つためにも、貯金は多いに越したことはありませんが、費用の目安は10万円くらいと考えておきましょう。転職にかかる主な費用は交通費です。
面接の定番質問には答えられるようにしておこう
台本を読むように面接の質問に答えるのはあまりよくないですが、当日冷静に受け答えられるように、事前に自分の考えを整理し、答え方の練習をしておけば、不安も解消されるはず。
面接の限られた時間では「印象」も評価に大きく影響しますので、良い結果で終われるようにマナーも確認しておくと安心です。
転職活動時の面接対策やマナーについて、くわしくは下記の記事で解説しています。
転職にかかる費用の目安は10万円
転職活動にかかる費用は、一つの目安として10万円程度と考えておくと安心でしょう。
主な出費は交通費です。応募先が遠方の場合は交通費がかさんでしまいますが、最近ではオンラインで面接を行う企業も増えてきているので、気になる企業の選考方法についてチェックしてみましょう。
場合によっては、転職活動のためにスーツなどを購入する必要もあります。早めに準備をしておきましょう。
なお、退職してから転職活動を行う場合はその間の生活費も必要なるため、基本的には在職中に進めるのがおすすめです。離職していることでお金にも気持ちにも余裕がなくなり、希望を満たさない企業に焦って入社してしまう可能性もあるためです。
転職用に貯金を始めたり、企業を訪問する予定を同日にまとめたりして、計画的に転職活動に取り組めると、気持ちに余裕ができるはずです。
どうしても離職してから転職活動をしたい場合は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。
その5.
転職先が決まらないので不安
転職活動を始めて1カ月以上経ちますが、まだ内定が決まりません。このまま転職先が見つからないのではと、不安にかられています。どうしたらいいでしょうか?
転職は人生の大事な選択ですから、焦る必要はありません。
これまでの転職活動を振り返り、違う転職サービスを使ってみたり、受ける会社を考え直してみたりしましょう。
焦らず、転職活動の方法を変えてみよう
1カ月で転職先が決まらなくても、焦る必要はありません。次の転職先が決まるまで、3カ月程度かかることが多いようです。
厚労省の調査によると、転職活動を始めて1カ月以内に現在の職場を離職しているのが18.3%。それに対して、1カ月以上3カ月以内で離職しているのは28.8%で、一番多いという結果が出ています。
すぐに取り組むことができる転職活動の工夫としては、以下のようなものがあります。
- 他の転職サイトやエージェントを使ってみる
- 希望条件を緩めてみる
下記でくわしく解説します。
他の転職サイトやエージェントを使ってみる
応募する求人を増やす方法のひとつとして、今まで使っていなかった転職サイトや転職エージェントなどを利用することも有効です。
転職サイト・エージェントの中には、例えば20代の転職に強いものもあれば、IT・エンジニア系の採用で有名なものもあります。複数の転職サービスを使ってみることで、希望に近い会社が多く見つかるかもしれません。
転職エージェントについて、くわしくは下記の記事で解説しています。
希望条件を緩めてみる
なかなか就職先決まらない場合には、希望条件をこれまでより緩めて求人を探すようにしましょう。
例えば、勤務地を東京の23区だけでなく、東京に比較的近い神奈川のエリアまで広げてみるといった方法があります。
条件を緩和して応募する求人を増やすことができれば、思わぬ企業から内定をもらえる可能性もあがります。
しかし、転職活動は内定をもらうことがゴールではありません。最後には自分が本当に行きたい企業なのかどうか、慎重に判断することが大切です。
その6.
内定したけど転職先になじめるか不安
無事内定をもらいましたが、これまで同じ会社に長くいたので、新しい職場になじめるか不安です。どうしたら良いでしょうか?
環境が変わるため不安になるのは当然です。
これまでの職場の「常識」にとらわれすぎず、柔軟な姿勢で働くことが大切です。
転職前に職場の雰囲気を知る工夫をしよう
新しい職場に関して不安があれば、人事担当者(採用の窓口となっている社員)に質問や相談をしてみましょう。配属先の上司となる方に面談を申し込むこともひとつの手です。
もし転職してから職場になじめないと感じても、心配しなくて大丈夫。新しい環境になじむには、ある程度時間が必要になります。
転職先のルールに従って仕事をしっかり覚え、積極的に挨拶をするなど、信頼関係を築く努力をしているうちに徐々に不安も軽減されるはずです。
下記の記事では、職場に馴染めないときの対処法を紹介しています。
まとめ
どのような年齢や立場でも、転職に不安を感じるのはごく自然なことです。
転職してより良い人生を過ごすためにも、情報収集、転職活動中、入社前などの各段階で、自分にできる不安への対策を取り入れてみましょう。
この記事の執筆者
「転職Hacks」編集部
株式会社クイック
株式会社クイックが運営する、転職活動にまつわる情報サイト「転職Hacks」の編集部。履歴書・職務経歴書の書き方や面接対策などのノウハウ記事、キャリアの悩みを解消するインタビュー・コラムを掲載中。