中途採用
内容
中途採用とは、職務経験がある方を対象とした人材の採用、つまり経験者採用のことを言います。企業が即戦力となる人材を求めている際に年間を通じて不定期に行うものであり、新卒採用とは違った人材採用になります。また、中途採用の中でも新卒で入社して二、三年目である、いわゆる第二新卒の社員を採用する場合もあります。
第二新卒者の採用にあたっては、前職のスキルや経験よりは仕事への適性やポテンシャルが重視されることが多いようですが、中途採用は即戦力となる経験者採用ということで、前職で得たスキルや知識、そして実務経験が非常に重要視されます。実際、前職での経験を存分に活かせるような転職を実現させる方の数は非常に多くなっています。同じ業種内での転職であれば前職でのキャリアが活きるため有利に働くと考えられることが多いですが、その一方で異業種への転職の際は困難なイメージを持っている方が多いのが実態です。
実際経験がないという点では異業種への転職が難しく感じることもありますが、経験があるかどうかという点があまり大きな差ではない場合も多くあります。中途採用希望者が、やりたいことがはっきりと決まっていて、その仕事に対しての自分の意欲を示したり、経験以外の点で自分がどういった形でその企業に貢献できるかをアピールしたりできれば、異業種への転職が成功する可能性は高くなります。前職で身に付けたスキルも、違う形で新しい仕事に活かすことができるでしょう。
経験もあくまでその個人を表す要素の一部だということを意識していれば、キャリアアップを兼ねた異業種転職が実現されます。
中途採用の市場が活発になってきている現在ですが、その背景には、昨今の経営環境の急速な変化が挙げられるでしょう。これは、経営環境の変化に対応するためには、新卒採用で社員をじっくり育てるよりも、就業経験があって即戦力となる経験者を中途採用で雇っていくことが必要となってくるためです。また、個人の意識の変化が、転職を経験する人口の増加につながっているという事実も見逃せません。
