IR
仕事概要
IR（インベスターリレーション）とは、企業が株主や投資家に向けて、投資判断に必要な情報を適時、公平に、継続して提供していく活動全般を示します。IR活動は企業が市場から正当な評価を受けることを目的としており、企業は個人投資家や機関投資家からの投資増進を図っていきます。経営の安定にも関わってくるので経営者がIR責任者となっている場合もあります。
IRの主な職務内容としては、年間IR活動の企画・立案・実行、基礎資料・データ作成および市場評価分析などです。証券アナリストやファンドマネージャーを招いての決算説明会では、過去の業績の検証結果と今後の経営戦略について説明をします。現在はIR活動の一環として、ホームページでIR情報を公開している企業が増えています。
必要な能力・経験
財務諸表に関する知識や経理財務の基本的な知識、経験を活かせます。また数字管理の能力や、株式一般に対する知識も必要となってきます。IR経験としては、事業会社での経験だけではなく、証券会社・銀行における企業調査等の経験も活かすことができるでしょう。情報収集能力が重要な仕事であり、またWEB知識やPCスキルもあると選択肢が広がります。
転職事情・アドバイス
近年では以前の「株式持合い」の形式が崩れ、株主に機関投資家などが増えてきたために株を保有してもらうためのIR活動が必要となってきました。したがって多くの企業がIR部門を強化しつつあります。公開準備会社の場合は定期的なIR活動が必要となるので、上場企業でのIR経験者へのニーズが多くあります。またIRのご経験をお持ちの方の数は、現在それほど多くはないので、転職活動において選択肢は多くなっていると言えます。
