M＆A（Merger（合併）and Acquisition（買収））
仕事概要
一般的にM＆Aという場合は、企業の合併・買収だけではなく、広く提携まで含めます。
M＆Aの手法には、企業再生・事業再生・業務領域の拡大等があります。
企業の経営や財務戦略に関する問題にアドバイスをするとともに、様々な金融技術を駆使し、社業の永続的発展を考えた最適な提案をすることで、成功に導く手助けをします。
この業務は、現在投資銀行部門の中でもいわば中心的な業務であり、リストラの観点から今後も投資銀行部門の中で主流的な位置を占めるといえるでしょう。
必要な能力・経験
企業買収・売却に関する提案・案件創出・実務の経験がある人材が求められています。
最近は、攻めよりも防衛策に精通した人物に対するニーズや、企業再生・事業再生に携わることのできる人物に対する求人ニーズもあり、求められるキャリアが多様化しています。
業務では、金融の専門知識や金融市場に精通していなければなりませんが、未経験者や若手に期待されていることは、まずファイナンスの基本知識を身についていることです。
企業からは、上記基礎知識の習得から3年程度で一人前になる事が求められるようです。
転職事情・アドバイス
昨今のM＆A案件の増加に対応するため、数少ない経験者を転職市場で奪い合っている状況です。
現在、銀行・証券・信託銀行・ノンバンクなどが、積極採用に乗り出しています。
前記の通り求人案件数に比較して実務経験者が不足している状況で、即戦力であれば企業からのニーズは非常に高く、未経験者であっても例えば、20代で銀行におけるRMの経験があれば積極的に採用し育成するという、企業も増えています。
将来を見越して経験はなくとも、この業界への強い意欲を持った人でポテンシャルのある人材であれば、企業側も積極的に採用・育成するケースが目立ってきています。
