何を書けばいい? 職務経歴書の「活かせる経験・スキル」欄
職務経歴書の定番項目である「活かせる経験・スキル」欄。具体的にはどんな内容を、どのように書けばいいのでしょうか?
この記事では、定番のスキル・経験を例に、書き方を具体的にお伝えします。
そもそも「活かせる経験・スキル」欄の役割は?
職務経歴書の「活かせる経験・スキル」欄には、自分が持っている資格や知識を端的にアピールする役割があります。即戦力となるスキルや、入社後すぐに活かせる知識などが備わっていることを、箇条書きを使ってわかりやすく伝えましょう。
また未経験者であっても、応募先の業務に関連すると思われる資格・知識を書いたり、多くの資格を取得した(=努力できる)ことをアピールしたりすることで、採用担当者からの評価につなげられます。
なお、資格を書く場合はある程度決まったフォーマットがあります。資格の書き方についてくわしくは、下記の記事にまとめてあるので、参考にしてください。
書いておきたい、定番スキル・経験の例
「活かせる経験・資格」欄には、具体的にどんな内容を書けばいいのでしょうか?
ここでは、多くの業種・職種で評価されやすい、定番の経験・スキルを5種類紹介します。
なお、定番の経験・スキルを書くのが難しい場合の対処法は、下記の章で紹介しています。
そちらも参考にしましょう。
1. PCスキル(パソコンスキル)
PCを使った事務処理能力のアピールに使える内容です。主に事務系職種に応募する際の定番スキルですが、基礎的な能力としてどの職種でもアピールできます。
具体的には、下記の3種類のソフトウェアの使用経験を書くのが主流です。
- Word(ワード)、Excel(エクセル)、PowerPoint(パワーポイント)
- 会計ソフト
- デザイン系ソフト(Photoshop、illustratorなど)
実際に記入する際は「使用していたソフト名+それを使って何ができるのか」を記載しましょう。
2. 語学力
英語をはじめとした外国語を使う仕事に応募する際に使える内容です。
使える外国語について、語学検定の等級・スコアを伝えたり、以前の業務でどのように使っていたのか(メール作成・書類作成をしていた、など)を記載して、語学力のレベルをアピールしましょう。
3. 専門的な業務の経験
応募する仕事に関連した経験・知識をアピールするための内容です。
応募する職業によって内容はさまざまですが、基本的な文章のフォーマットは決まっています。「どんな業務ができるか・どの業務範囲を担当できるか」について、具体的な業務名を並べて記載しましょう。
4. コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、さまざまな業界・職種でアピールできる内容です。営業や接客業だけでなく、チームで連携する仕事・社風であれば活かせるスキルとしてアピールできます。
記入する際は一言で「コミュニケーション能力」と伝えるのではなく、具体的にどんな相手やシチュエーションでのコミュニケーションが得意かを伝えるのがポイントです。
たとえば「どんな人と接してきた経験があるのか(年齢層・性別・立場など)」「どんなことが得意なのか(話をまとめるのが得意、初対面の人と打ち解けるのが得意など)」を具体化して伝えましょう。
5. マネジメント経験
マネジメント職(役職採用)をはじめ、人をまとめたり、育成したりする仕事に応募する際に記載しておきたい内容です。
「どんな人を何人くらい・どのようにマネジメントしてきたか」を端的に伝えて、応募先とのマッチングを図りましょう。
若手など、アピールできる経験・スキルが少ない場合は?
社会人経験の浅い若手や、応募先の業界の未経験者など、アピールできる経験・スキルが少ない場合は、ヒューマンスキルやビジネスマナーといった基礎的な能力をアピールするのがおすすめです。
「ビジネスの基礎が備わっている」「入社後、どのレベルから研修を行えばいいのか」といった情報を伝えられ、採用担当者に安心感を与えられます。基礎的な能力であっても、積極的にアピールしましょう。
ヒューマンスキル
ヒューマンスキルとは、協調性、責任感、柔軟性、忍耐力(粘り強さ)など、他者との良好な人間関係を構築するためのスキルを指します。
なお「協調性がある」とだけ伝えても客観的に評価しにくいため、伝える際は具体的なエピソードや周囲からの評価、成果もセットで伝えましょう。
ビジネスマナー
社会人経験が浅い若手・第二新卒では、基礎的なビジネスマナーが身についているかが注目される傾向があります。
敬語や電話応対、報連相など、前職の業務や研修を通じてどんなマナーを学んできたかを記載しましょう。
ビジネススキル
ビジネススキルとは、仕事を円滑に進めるための能力のこと。具体的には「論理的思考力」「プレゼンテーション能力」「タスク管理」といった能力を指します。
さまざまな仕事で共通して活かせるスキルなので、これまでの業務を振り返って何かアピールできないかを検討してみましょう。
記入する際は、他者からの評価や工夫したポイント、成果をあわせて伝えると、採用担当者に納得感をあたえやすくなります。
どうしても経験・スキルが書けない場合は、どうする?
無理に書かなくてもOK
活かせる経験・スキル欄は、自由記述。そのため、書く内容がどうしても思い浮かばない場合は、項目を削除して構いません。
その代わり、職務経歴や自己PR欄などで、あなたの経験・エピソードを手厚く語るようにしましょう。
勉強中のことについてアピールするのも◎
活かせる経験・スキル欄には、勉強中の内容を書いてもOKです。転職に向けて情報収集や、自発的な努力を行っていることがアピールできます。
取得に向けて勉強中の資格や、業務に関係するセミナーの受講経験などを記入して、意欲を伝えましょう。
活かせる経験・スキルを書き終えたら…
資格欄や自己PRなど、職務経歴書の残りの欄の記入方法は下記の記事で紹介しています。例文を見ながら埋めていきましょう。
また、業界・職種別の解説・例文ページもあるので、ぜひご活用ください。
▼資格の書き方や、定番資格を知りたい場合は…
▼自己PRの書き方や、例文を見たい場合は…
▼業界・職種別の例文を見たい場合は…
※ページ内の「業界・職種・状況別の例文ダウンロード」から、各種例文ページに移動できます。
▼職種別の職務経歴書テンプレート・書き方
営業系 |
|
事務系 | |
販売・接客系 | |
製造・技術系 | |
化学系 |
|
製薬系 | |
化粧品系 | |
|
|
IT系 | |
クリエイター系 | |
医療系 |
|
教育系 |