言い方と予防策を解説 面接で「答えられない」とき、どうする?
面接でわからない質問をされて「答えられない」という経験をした人は少なくないでしょう。
そんなときの適切な「言い方」、質問に答えられないという事態が起こる原因と予防策などについてまとめました。
面接で「答えられない」と落ちるって本当?
質問内容と対応によって評価は変わる
面接でわからない質問をされて「答えられない」とき、面接に落ちるかどうかはその質問内容と対応によって変わります。
答えられないと印象が悪い質問とは
面接で答えられない質問の内容が下記のようなものだったとき、評価に悪影響を与える可能性が高いでしょう。
〈答えられないと印象が悪い質問〉
- 応募先の業務上、重要度が高いスキルや知識などに関する質問
- 長所や短所、キャリアプランなどパーソナリティに関する質問
こうした質問に答えられない場合「応募先の業務への適性がない」あるいは「自己分析が足りていない」として、最悪「面接に落ちる」原因となるかもしれません。
対応によっても評価は変わる
面接で質問に答えられないとき、どのように切り返すのかによっても、受かるか落ちるかの結果が分かれます。例えば咄嗟に答えが出てこないとき、下記のような対応は絶対NG。マイナス評価につながってしまいます。
〈答えられないときのNG対応〉
- 黙ったままうつむいてしまう
- 嘘をつく(知ったかぶりをする)
- とりあえず話し始めてグダグダになる…など
こうした対応はそれぞれ「1.自分の意見を言えない」「2.信用できない」「3.コミュニケーション能力が低い」などと見なされ、面接に落ちるリスクが高まります。
考える時間が欲しい、あるいは答えられないのであれば、きちんとその意思を伝えることが大切です。具体的な言い方・対処法については、次の章で紹介します。
「答えられない」ときの言い方・対処法
面接でわからない質問をされ「答えられない」ときの言い方・対処法は、大きく分けて2つあります。
それぞれくわしく見ていきましょう。
言い方1:「考える時間をください」と打診する
わからない・答えられない質問について、少し考えれば答えられそうなのであれば「少し考える時間をいただいてもよろしいでしょうか?」と打診しましょう。
そう伝えた上で回答内容を組み立て、整理ができたら話し始めます。こうした言い方をすれば、マイナス評価につながる可能性は低いでしょう。
言い方2:正直に「わかりません」と伝える
そもそもまったく知識のないことを聞かれたときなど、時間があっても回答できないときは「◯◯につきましては、勉強不足でお答えすることができません。申し訳ございません」などと、謝罪を交えた言い方が無難です。
プラスの評価にはつながりませんが、逆にガクッと印象が悪くなることも避けられます。
「答えられない」原因と予防策
そもそも面接で「わからない」「答えられない」のは、何が原因なのでしょうか?3つの原因とそれぞれの予防策を解説します。
原因1:単純な準備不足
面接で質問に答えられなくなってしまう要因として最も大きいのが、単純な準備不足。
よくある質問に対する回答を考えておくことはもちろん、何を聞かれてもその場で回答を組み立てられるよう、自己分析と企業研究を念入りに行っておく必要があります。
よくある質問対策
まず、志望動機や自己PR、長所・短所をはじめ、面接でよくある質問とその回答をきちんと考えておきましょう。
さまざまな質問に対する回答を事前に準備しておくことで、必然的に自分や企業に対する理解が深まります。その結果、たとえ当日変わった質問や答えづらい質問をされても、頭の中で臨機応変に回答を組み立てることができるでしょう。
下記の記事では全52種の質問と回答例文・解説を紹介しています。こちらを参考に質問対策を万全にしておきましょう。
自己分析と企業研究
質問への回答を考える上で、大前提となるのが自己分析と企業研究。自分自身と応募先企業それぞれについて正しく認識していない限り、質問への回答を組み立てることはできません。
〈自己分析の主な方法〉
- 自分の職歴を棚卸しし、知識やスキル・実績を言語化する(職務経歴書を作成しながら行うとスムーズ)
- 「キャリアデザインシート」などを使って、仕事に対する価値観やキャリアプランを見つめ直す
▼自己分析のやり方について詳しく
〈企業研究の主な方法〉
- ホームページや企業紹介サイトなどで社員インタビューの記事を読む
- IR情報などから中期経営計画の内容を確認する
- 応募先企業やその業界にまつわるニュースをチェックする
- 応募先企業で働いている知人がいれば、話を聞く
- (利用している場合)転職エージェントから内部情報を聞き出す
▼企業研究のやり方についてくわしく
原因2:「圧迫面接」をされる
決して多くはないものの「圧迫面接」をされるようなケースでは、面接官の高圧的な態度に押されて言葉に詰まってしまうことも少なくありません。こうした事態を防ぐためには、やはり面接の準備を徹底するほかないでしょう。
圧迫面接に屈してしまう原因として、自信の無さがあります。ただでさえ自信が無いところに強烈なストレスが加わるので、頭がパニックを起こし「答えられない」「しどろもどろになってしまう」といった事態につながってしまうのです。
そこで、先に述べたような質問対策や自己分析・企業研究を念入りに行うことが重要です。そうすることで「どんな質問にも答えられる」「これだけ準備したのだから大丈夫」といった圧迫面接の緊張感にも屈しない自信が生まれ、堂々とした態度で面接に臨むことができます。
また、下記の記事では圧迫面接によくある8つのシチュエーションとその対処法についてまとめています。こちらもあわせてチェックしておくといいでしょう。
原因3:変わった質問をされる
営業職やコンサルタント、接客業などの採用面接では、咄嗟に答えづらい変わった質問をされるケースがあります。
こうした職種・業種では業務上、臨機応変に対応する力や頭の回転の速さなどが求められるため、そうした能力があるのか面接で見極めたいという狙いがあるようです。
ただ、中途採用では経験や知識・スキルを中心とした実務的な質問をされることが一般的なので、新卒採用と比べて多くはないでしょう。
下記の記事では俗に言う「面白い」質問に対する回答例文を紹介しています。上記の様な職種に応募する場合、念の為チェックしておきましょう。
当日のマナーや服装もチェック
質問対策だけではなく、面接当日のマナーや服装・身だしなみについても下記の記事からおさらいしておきましょう。当日の流れについて具体的にイメージしておくことで、面接で堂々と振る舞うための自信がつきます。
▼当日のマナーについて
▼服装・身だしなみについて
また、下記の「面接ガイド」では、面接対策としてやるべきすべてのことをまるっとまとめています。こちらもあわせてチェックしておくことで、抜け漏れなく面接対策ができます。