初めての作成なら注意! 評価が下がる職務経歴書のNGパターン5つ

転職活動で初めて作成することになる「職務経歴書」。どういったものが書類選考を通過できない「ダメな職務経歴書」なのか分からないという人は多いのではないでしょうか?

この記事では、株式会社クイックで月2000件の書類添削を行う応募書類作成のプロフェッショナルに、多くの転職者の方がやってしまいがちな職務経歴書作成時のミスやNG行為を聞きました。

職務経歴書を作成途中の人も、もうじき完成する人も、1つずつ確認していきましょう。

これから職務経歴書を作る人はこちら

よくあるNGパターン1
履歴書に書いた情報と相違がある

転職活動では、履歴書と職務経歴書の2点を提出するのが一般的。そのため、2つの書類に書かれている情報に相違があると、目を通す採用担当者は困ってしまいます。

よくあるNGケースは、履歴書に記載した職歴の入社年月と退職年月が、職務経歴書に書いた職歴の期間と合っていないこと。職歴の年月は採用担当者も意外と見ているポイントで、相違があると、最悪の場合、経歴詐称を疑われてしまう可能性もあります。

なお、資格や免許の取得年月も間違いやすいので注意が必要です。疑問を持たれることがないように、提出前に最終確認を行いましょう。

よくあるNGパターン1
「履歴書との相違」のチェックポイント

▼履歴書の書き方について、くわしく確認するなら…

よくあるNGパターン2
「職務要約」が短い・書かれていない

職務経歴書の「職務要約」は書類の冒頭に記載する項目。日々たくさんの選考を行う採用担当者にとって、職務要約は最初に目を通し、過去の経歴が自社が求める人物にマッチしそうかを判断する重要なポイントです。

職務要約がまったく書かれていないのは論外ですが、一文だけしか書かれていなかったり、シンプルな経歴(在職企業と期間)のみを箇条書きしたりするのもNG。

3~5行程度の文章の形式で記載するのが基本です。どういった企業でどのような顧客向けに、どんな製品やサービスを扱い、どのような業務を担当してきたのか、詳細に書きましょう。

よくあるNGパターン2
「職務要約」のチェックポイント

▼くわしく確認するなら…

よくあるNGパターン3
「職務経歴」が箇条書きされていない

職務経歴書の「職務経歴」は、在籍していた企業での職務を簡潔に伝える項目です。

具体的な職務内容を文章の形式で記載してしまう人も多いようですが、経験してきた業務を箇条書きで列挙するのが基本的な書き方。

採用担当者は、職務内容から「あなたがどんな経験をしてきたのか・スキルを持っているのか」を端的に理解したいと考えています。

仕事内容を正しく伝えるためには、職種別の職務経歴書テンプレートや見本の表現を真似して書くのがおすすめです。

よくあるNGパターン3
「職務経歴(内容)」のチェックポイント

▼くわしく確認するなら…

よくあるNGパターン4
「職務経歴」の実績が具体的ではない

職務経歴書の「職務経歴」は職務内容だけではなく、「実績」を伝える項目でもあります。たとえば営業職であれば、達成率や順位、削減時間、改善率など、具体的な成績を書きましょう。

実績に書くものは、数字を使って表せる定量的な情報をセレクトしましょう。ただし、単に数字を書くだけでは、採用担当者はその実績がどのくらいのレベルのものなのかが分かりません。

そのため、たとえば営業職なら、売上実績の横に業界や会社の平均値をカッコ書きしたり、「営業部18人中2位」といった具体的な順位を出したりするのがおすすめです。

どうしても数字で表せる実績がないという場合は、注力していたポイントや、それぞれの業務をどのような思いで取り組んでいたのかを書きましょう。文章の形式で具体的に記載してください。

よくあるNGパターン4
「職務経歴(実績)」のチェックポイント

コラム:そんなことある?仰天・職務経歴書3選

月2000件の書類添削を行っているプロフェッショナルのもとには、時として衝撃的な職務経歴書が届くこともあるとか。

過去にあった3つのケースを紹介します。

職務経歴が一行だけ…
職務経歴書全体が「とにかく短い」

1つ目は、職務経歴書の項目が、それぞれ一行程度でしかかかれていないケース。これでは採用担当者にも熱意が伝わらず、書類選考で不合格となってしまうでしょう。

職務経歴書は転職活動において、一番最初にあなたをアピールする材料となるものです。

直接会ったことのない相手に、今までの経験や取り組みをイメージしてもらうためには、各項目をできるだけ丁寧に書きましょう

合計10枚以上?!
職務経歴書全体が「とにかく長い」

2つ目は、逆に職務経歴書が長すぎるケース。多い人で合計10枚にも上る猛者もいたとか。

書類選考時の採用担当者は、限られた時間のなかでどの書類を通過させるかを判断しています。

書類を通して、ビジネスパーソンに求められる「要約力」や「アピール力」といったスキルを見ていることも。どんなに多くても3枚程度に収めましょう。

文豪もしくはジャーナリスト?
自由記述が「ビジネス文章っぽくない」

3つ目は、自由記述がビジネスっぽくない文章や表現で書かれているケース。過去には、文豪の小説のような文体や、緊迫感あふれるジャーナリストのニュースのような書き方をされた書類もあったそうです。

日頃の業務で文章を書かない人や、もともと文章を書くのが苦手という人は、「なにをどのように書けばいいかわからない」と悩んでしまうことも多いはず。そんなときは、職務経歴書のテンプレートなどから、書類の基本の形式をチェックしましょう。


職務経歴書をいちから生み出そうとするのは、いくら文章を書くことに苦手意識がない人であっても至難のワザ。

まずは見本を確認し、真似して書いてみることが、職務経歴書完成への近道です。

よくあるNGパターン5
「自己PR」が今後の抱負になっている

職務経歴書の「自己PR」は、その名の通り自身の経歴や強みをアピールする項目です。「職務経歴」で箇条書きで記載した業務の経験や実績・注力したポイントを、具体的なエピソードと絡めて書きましょう。

過去の経験や実際のエピソードなどの記入がないまま「入社したら〇〇をしたいと思っている」といった願望や夢だけを書いてしまう人が少なくありませんが、これは典型的なNGパターン。職務経歴書に過去の経験やエピソードを書かないと、採用担当者に入社後のあなたの活躍イメージを持ってもらえないため、そもそも書類選考を通過することはできません。

また、会社の状況によっては、入社後の担当業務が変わる可能性もゼロではないので、書類選考段階で自分の願望や夢ばかりを語ってしまうと、「自分の意見ばかりを通そうとする人」「自分のやりたいことに固執する扱いにくい人」なのではないかと懸念されてしまいかねません。

実際に記載する際には、見出しをつけて5行前後の文章で書くのがお決まり。「顧客に応じた課題解決力」「社内処理業務の効率化」など、異なる観点で2~3個あると、採用担当者はあなたの業務での様子を具体的にイメージすることができるでしょう。

よくあるNGパターン5
「自己PR」のチェックポイント

▼くわしく確認するなら…

履歴書の準備は万端?あわせてチェックしよう

転職活動の第一関門となる書類選考では、基本的には職務経歴書とあわせて履歴書の提出も必要になります

下記の記事では、履歴書でよくあるNGパターンを5つ紹介しています。あわせて確認しましょう。

この記事の執筆者

「転職Hacks」編集部

株式会社クイック

株式会社クイックが運営する、転職活動にまつわる情報サイト「転職Hacks」の編集部。履歴書・職務経歴書の書き方や面接対策などのノウハウ記事、キャリアの悩みを解消するインタビュー・コラムを掲載中。

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