普段使いのものはNG? 面接にふさわしい傘・置き方のマナー
大切な面接の日に雨予報だったり、予報が外れて雨が降ってきたり…そんなとき、どんな傘を持っていけばいいのでしょうか?
面接にふさわしい傘の色や種類、面接会場での置き方・扱い方、傘以外にもできる雨対策について解説します。
Q.面接にはどんな傘を持っていけばいい?
A.普段使いの傘でOK。ただし色・柄は控えめに
面接に持っていく傘は、普段使いの傘で問題ありません。
面接では傘を傘立てや受付に預けることがほとんどであり、折りたたみ傘はカバンにしまってしまえば、色も柄も面接官にはわからないためです。そもそも傘の色が原因で面接を落とされることもないでしょう。
しかし、面接室に傘を持ち込むケースもないとも言い切れないので、派手な色や奇抜な柄、フリルつきなどの傘は避けるのが無難です。
適当な傘がない場合、時間・金銭的余裕があるのであれば、転職活動用に購入するのも1つの手です。
男性であれば黒・グレーの無地など、ビジネスシーンにふさわしい傘を選びましょう。女性用の傘はもともとカラフルな物が多いので、比較的落ち着いた色であれば、柄物でも問題ありません。
折りたたみ傘をカバンに入れておこう
転職活動では、折りたたみ傘をカバンに入れて持ち歩くのが便利。折りたたみ傘はコンパクトで持ち歩きやすく、傘立てがなくてもカバンにしまえるからです。
また、晴雨兼用の傘であれば、強い日差しにも対処できます。
水滴を拭うハンドタオルと、濡れた傘をしまうビニール袋をセットで用意すれば、カバンへの収納にも困りません。
雨や風の強い日は、長傘がおすすめ
土砂降りの日や風が強い日は、折りたたみ傘ではなく長傘がおすすめです。骨組みがしっかりしていて布地も厚手のものを選ぶと、壊れる心配も少ないでしょう。
ただし、長傘はかさばるだけでなく、傘立てや電車・バスの中に置き忘れるリスクもあります。もし面接先のオフィスに傘を忘れてしまった場合は、気付いた時点ですぐ取りに戻りましょう。
急な雨ならビニール傘でも仕方ない
出先で急な悪天候に見舞われた際は、コンビニなどでビニール傘を購入しても問題ありません。インターネット上では「ビニール傘は絶対にNG」という意見もありますが、急な雨なら仕方のないことです。
もちろん、積極的に持って行くべき傘ではないため、前もって傘を準備する余裕があるのであれば、ほかのものを持っていきましょう。特徴のないビニール傘は取り違えのリスクも大きく、面接前後で無用なトラブルを招きかねません。
面接会場での傘の置き方・扱い方のマナー
基本は傘立てに。ない場合は袋に入れて持ち込む
面接会場に到着したら、ビルの外で傘の水気をしっかりと切り、広がらないようベルトで留めてから傘立てに置きます。その際、コートも脱ぎ、カバンに付いた水滴が垂れないようハンカチで拭いておくのがマナーです。
傘立てがない場合、入り口にビニールの傘袋が用意されているのであれば、袋に入れてオフィス内に持ち込みます。
傘立ても傘袋もない場合は受付で確認する
傘立てと傘袋のいずれも見当たらなければ、受付の方に傘の扱いについて確認しましょう。会社によっては、受付で預かってくれる場合もあります。
傘立てと傘袋がなく、受付もない場合は、建物の共用スペースなどで水滴を拭き取ってからオフィス内に持ち込みましょう。折りたたみ傘であれば、付属のカバーに入れてカバンにしまっておきます。
面接室に持ち込むならカバンの横に
傘を面接室に持ち込む場合、カバンの横に、カバンと平行になるように置きましょう。
このとき、傘の持ち手が面接官側に向くようにします。傘の先端を人に向けることはマナー違反なので、注意しましょう。
面接での傘の置き方について、くわしくは下記の記事をチェックしてください。
傘以外も注意!雨の日の面接対策
傘以外にも、雨の日の面接では気をつけるべきことが多くあります。
下記の5つの準備をしっかり行うことで、雨の日でもベストな状態で面接に臨めるでしょう。
〈雨の日の面接チェックポイント〉
時間に余裕をもって会場まで向かう
面接当日が雨の場合、晴れている日よりも時間に余裕をもって目的地に向かいましょう。
雨によって交通機関に遅れやトラブルが生じたり、身だしなみを整える時間が必要になったりする可能性があるからです。
面接会場に出発する前に、使用する電車やバスに遅延や運休がないかを必ず確認し、間に合わない場合は早めに企業に連絡をするか、タクシーなどの代替手段を検討するようにしましょう。
靴下やストッキングの予備、タオルを用意する
雨の日の面接では、ストッキング・靴下の予備と、手頃なサイズのタオル、濡れたものを入れるビニール袋をカバンに用意しておけば、足元が濡れてもすぐに対処できます。
雨の日は水たまりや車道の水しぶきで足元が濡れてしまう可能性もあります。万が一水を被ったら、トイレなどで素早く予備のものに履き替えましょう。
そのほか、面接に持っていくべき持ち物については、下記の記事で解説しています。忘れ物のないようにしましょう。
カバンやスーツ・靴に撥水(防水)スプレーをかける
カバンやスーツ・靴などに普段から撥水(防水)スプレーをかけておけば、面接当日が雨でも染みにくくなったり、濡れにくくなったりします。
濡れたスーツや靴の不快感や体温の低下を軽減できるメリットもあるため、もし防水スプレーをする場合、少なくとも出かける30分前までにはかけておきましょう。
クリアファイルで書類の水濡れを防ぐ
履歴書などの必要書類は雨で濡れないように、必ずクリアファイルに入れておきましょう。特にボールペンの字はにじみやすいので注意が必要です。
提出する書類を一つのファイルにまとめておけば、面接官に渡す際もスムーズに行えます。
もちろんカバンを持ち歩く際はファスナーをしっかりと閉じ、雨水が侵入しないよう気を付けましょう。
入れ方や渡し方など、クリアファイルのマナーについては下記の記事を参考にしてください。
長靴を履いて会場まで向かうのもアリ
面接に向かう途中まで長靴を履いていけば、足元の水濡れをある程度防ぐことが可能です。
ただし、長靴のまま出向くのは面接の服装としてふさわしくないため、最寄り駅などでパンプス・革靴に履き替えてください。
履き替えた長靴は、駅のコインロッカーなどに預けましょう。どうしても預ける場所がない場合は、不透明なビニール袋に入れて持ち歩く手もあります。
ただしかさばるので、基本的にはカバン1つにまとめるべきです。荷物が多い場合の対処法について、くわしくは以下の記事で解説しています。
なお、雨の日は泥はねにも注意しましょう。足を蹴り上げず、左右の足裏全体に体重を掛けるようにして歩くことである程度予防できます。
特にヒールのある靴はつま先に体重が掛かりやすく、泥ハネを起こしがちなので注意して歩きましょう。
コラム:面接にレインコートでもOK?
面接では、レインコートでもOKですが傘がおすすめです。
レインコートは傘と比べてかさばるだけでなく、たたむときにスーツや周囲を濡らしてしまうリスクがあります。
そのため、暴風雨などよほど天気が悪い場合や、最寄り駅から面接会場が遠すぎるなど、特別な理由がない限りは避けた方が無難です。
面接直前にチェックすべき身だしなみのポイント
雨の日は身だしなみが崩れがちです。受け答えの準備を入念に行ったのにもかかわらず、見た目でマイナスな印象を与えてしまうのはもったいないことです。
雨の日は面接直前に以下の4点について、トイレや最寄りのカフェで確認してから向かうようにしてください。
〈雨の日の面接の身だしなみチェックポイント〉
- スーツやカバンは濡れていないか
- 靴は汚れていないか
- 髪の毛やメイクは崩れていないか
- 傘のバンドは留まっているか
身だしなみを整えるためにも、濡れているスーツやカバンを拭くタオル、靴の汚れを拭くウエットティッシュ、髪を整えるための整髪料なども持っていくと安心です。
身だしなみや持ち物、マナーや質問も確認!
靴やカバンなど、そのほかの身だしなみ・服装マナーについても、下記の記事からおさらいしておくと安心です。
身だしなみ・服装マナーをおさえたら、当日の入退室のマナー、質問対策も確認しましょう。
この記事の執筆者
「転職Hacks」編集部
株式会社クイック
株式会社クイックが運営する、転職活動にまつわる情報サイト「転職Hacks」の編集部。履歴書・職務経歴書の書き方や面接対策などのノウハウ記事、キャリアの悩みを解消するインタビュー・コラムを掲載中。