記入例から「罰」の基準まで 履歴書の「賞罰」欄を書く方法

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履歴書の賞罰欄に、何をどのように書けばいいのか分からない人も多いかもしれません。

この記事では、記載するべき賞罰の内容や、書き方の例を紹介します。

賞罰欄の記入例

1:履歴書に書くべき賞罰とは?特にない場合は?

履歴書に書くべき賞罰とは、どのようなものが該当するのでしょうか?賞と罰それぞれの基準と、特にない場合の書き方を解説します。

履歴書に書くべき賞罰

「賞」…全国・国際レベルの受賞歴や表彰歴

履歴書の賞罰欄に書ける「賞」とは、全国・国際レベルの大会で入賞した実績や、国や都道府県から表彰された実績のことを指します。

また、長期間のボランティア活動によって地域や自治体などからもらう感謝状や、人命救助をした際に消防署からもらう感謝状も書いてよいとされています。

学会での受賞歴は、業務に関わる内容で、かつ業界で有名な学会であれば、書いても構いません。

ただし、応募する職種に関連があるものを除いて、10年以上前の受賞歴や表彰歴は書かないほうが無難。採用担当者から、過去の実績に囚われていると判断されてしまう可能性があるからです。

社内表彰は内容に関わらず書かない

「営業成績MVP」などの社内表彰は、業務に関わるものであっても賞罰欄には書きません。客観性がない表彰については、書いても採用担当者が分からないためです。社内表彰の受賞歴を書きたい場合には、自己PR欄などでアピールしましょう。

「罰」…有罪判決を受けた刑事罰

履歴書に書くべき「罰」とは、刑法犯での有罪判決を受けた刑事罰のことです。刑事罰とは、懲役・禁固・罰金・科料などの判決を受けたものを指します。

交通違反の場合、無免許運転や飲酒運転など、いわゆる「赤切符」を切られるような重大な交通違反は刑事罰となるため、賞罰欄に記載しなければなりません。一方、30km/h未満(高速道路は40km/h未満)のスピード違反や駐車違反など、「青切符」を切られるものは記載しなくて良いとされています。

応募者には真実を告知する義務(告知義務)があるとされているため、刑事罰を受けた経歴は正直に書くようにしましょう。

※書かなければいけない「罰」について→「罰」はどこまで書く必要がある?

※告知義務を怠った場合について→「罰」を正直に書かなかったらどうなる?

特になければ「なし 以上」でOK

特になければ「なし 以上」でOK

賞や罰に該当するものがない場合は1行目に「なし」と書き、次の行に「以上」と書きましょう。「なし」だと空白が目立ち不安に感じるかもしれませんが、記載する必要がある人の方が少ないので、心配する必要はありません。

「賞」の書き方

「賞」の書き方

「賞」がある場合には、受賞した年月と賞の正式名称を古いものから時系列で書きます。感謝状などのように、賞の正式名称だけで詳細が分からない場合には、カッコなどを用いて詳細を加えるようにしましょう。

また、賞を全て書き終わったら、次の行の右端に「以上」と書きましょう。

賞罰欄がある場合の「罰」の書き方

「罰」の書き方

「罰」に該当することがある場合、刑が確定した年月と内容を、時系列で省略することなくすべて書きましょう。

また、罰をすべて書いたら、次の行の右端に「以上」と書きます。

「罰」はどこまで書く必要がある?

「罰」のうち、書かなければならないものと書く必要のないものは以下の通りです。

書かなければならないもの

書く必要のないもの

・科料刑以上の有罪判決を受けた刑事罰

・「赤切符」を切られるような重大な交通事故・交通違反

・スピード違反の場合は30km/h以上(高速道路は40km/h以上)

・トラックやタクシーのドライバーの場合は「青切符」を切られるような交通事故・交通違反

・過料(行政罰)

・不起訴になった事件

・執行猶予期間が終わった事件

・裁判中の事件

・少年犯罪歴

・「青切符」を切られるような交通事故・交通違反(反則金を支払う場合を含む)

・30km/h未満(高速道路は40km/h未満)のスピード違反

・懲戒解雇

身近なところで例えば交通違反は、30km/h未満(高速道路は40km/h未満)のスピード違反や駐車違反など、「青切符」を切られるような比較的軽いものは、基本的に書く必要はありません。

しかし、トラックやタクシーなどのドライバー職に応募する場合、「青切符」を切られるような軽い交通違反であっても、業務上必要な資格に関わる重要事項となるため、申告する義務が生じます。

告知義務は5年から10年でなくなる

刑事罰を受けた場合でも、一定期間が経過していれば告知義務(真実を告知する義務)はなくなり、賞罰欄に書く必要はなくなります。告知義務がなくなる期間は以下の通りです。

懲役刑:服役し、刑期が満了してから10年

執行猶予:執行猶予を取り消されることなく、期間が満了した場合

罰金刑:罰金の支払い後5年

【Q&A】履歴書の賞罰についてよくある質問

履歴書の賞罰欄について、よくある2つの疑問を解説します。

「罰」を正直に書かなかったらどうなる?

履歴書に賞罰欄がない場合はどうすればいいの?

「罰」を正直に書かなかったらどうなる?

「罰」を正直に書かないと、不採用や解雇につながる可能性があります。

そもそも就職や転職の際、応募者には真実を告知する義務(告知義務)があるとされています。そのため、罰を正直に伝えないことは告知義務違反、経歴詐称となり、不採用になるケースがほとんどです。

万が一、嘘がバレずに採用されたとしても、真実が発覚した時点で懲戒解雇される可能性が高いでしょう。

※懲戒解雇について詳しくは→懲戒解雇とはどういう意味?事例や転職・退職金への影響も

バレないと思っていても、ネットのニュースや人づてに伝わってバレることもあります。正直に申告するようにしましょう。

履歴書に賞罰欄がない場合はどうすればいいの?

履歴書に賞罰欄がない場合、賞罰を記載する必要はありません。どうしても受賞歴などをアピールしたい場合、自己PR欄などを活用しましょう。

ただし、履歴書に賞罰欄がなくても、面接の中で聞かれることがあります。その際にも告知義務は発生するので、賞罰ともに正直に答えるようにしてください。

まとめ

履歴書の賞罰欄には、全国・国際レベルの受賞歴や有罪判決を受けた刑事罰を書きます。該当するものがない場合は、「なし」と書きましょう。

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