IT週間ニュース
- 楽天とドコモ、ネット競売で新会社設立
-
楽天とNTTドコモは、インターネットオークション事業で資本・業務提携する。楽天が同事業を分社し、新会社を設立した上で、ドコモが同社株式の40%を約42億円で取得する。オークション事業ではパソコン版でヤフーが、携帯電話版でKDDI(au)がそれぞれ先行しており、楽天とドコモは互いのノウハウを結集し、追撃を図る。
都内で記者会見した楽天の三木谷浩史社長は「日本最大のオークション事業に育てたい」と強調。ドコモの中村維夫社長は「挑戦者の立場で魅力あるサービスを提供したい」と語った。
新会社「楽天オークション」は12月1日付で設立。当初は楽天の全額出資だが、16日付でドコモが資本参加し、資本金を16億5000万円に拡大する。社長には三木谷氏が就任する。
- ブランド価値、ソニーが1位…野村総研
-
野村総合研究所は11日、企業のブランド価値を金銭で評価するサービスを始めたと発表した。それによると、1位はソニーの5兆9762億円で、以下、ホンダ3兆2723億円、松下電器産業2兆4756億円などと続いた。同総研は、投信会社によるブランド価値の高い企業を中心とした投資ファンドの設定や、投資家の投資判断などに活用してもらう。
ブランド価値は、経済産業省の研究会が開発したモデルを基に(1)競合企業に比べどれだけ高い価格で販売できるか(2)固定客の存在により長期にわたり安定した販売量を確保できるか(3)ブランドを活用した異分野、海外での売り上げ-を数値化し算出した。
- TI,レベルシフト機能を持つ差動アンプを発表
-
Texas Instruments(TI)は,データ・アクイジション,工業用制御,試験機器向けに,レベルシフト機能を持つ差動アンプ「INA159」を発表した。同製品は,±10Vの信号から単一電源動作のADCの入力へのインターフェース機能を提供する0.2倍ゲインのレベルシフト・アンプ。500μV(最大値)のオフセット,0.024%(最大値)のゲイン精度,1.5mA(最大値)の静的動作電流を提供し,諸特性は-40℃~+125℃の温度範囲で規定されている。現在量産出荷中で,8ピンMSOPパッケージで供給。1000個受注時の希望小売単価は1.59ドルとなっている。
- 松下,統合プラットフォームのデジタル家電への搭載を発表
-
松下電器産業は,同社の統合プラットフォーム「UniPhier」に準拠した3種類の基本システムLSIが,携帯電話,パーソナルAV,ホームAVの3分野で商品化されることを発表した。パーソナルAV向けは05年10月15日から発売されるSDカードムービー「SDR-S100」に搭載される。また,携帯電話向けは,地上デジタル放送の1セグメント放送に対応した携帯電話「P901iTV」に搭載される。
さらに,ホームAV向けは,HDTV MPEG2やH.264のデコードなどに対応しており,06年度中の商品化が予定されている。同社では将来的にはUniPhierの外販なども検討しており,10年頃には売上高1000億円規模のビジネスへと成長させる計画である。
- Spansion,1GビットのNOR型フラッシュメモリを発表
-
Spansionは,1チップで記録容量1Gビットを実現したNOR型フラッシュメモリ「Spansion 1Gb MirrorBit GL」をエンベデッド市場向けにサンプル出荷を開始した。同製品は,90nmプロセスおよび同社の多値化技術「MirrorBitテクノロジ」を採用している。また,110nsのランダム読み出しと8ワードページバッファを介した25nsページ読み出し機能を搭載している。3.0V(Vcc)で動作し,ECCが不要で,かつ標準インターフェースを搭載しているため,システムの簡素化ならびにシステムコストの低減が可能となる。なお,量産は05年第4四半期中に行われる予定で,サンプル単価は1万個発注で18.5ドルとしている。