IT週間ニュース
- 国内パソコン出荷、16%増…JEITA
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電子情報技術産業協会(JEITA)は、05年度上半期(4-9月)のパソコン出荷実績を発表した。それによると、国内出荷台数は前年同期比16%増の620万台と過去最高となった。出荷額も6%増の7901億円に拡大した。市場の6割を占める法人向けで需要が広がったほか、個人向けも大画面パソコンをリビングに置く新規市場の創出などがプラス材料になった。ノート型とデスクトップ型の比率は、ノート型が55%に上昇した。
- リアプロTVを初公開、キヤノン次世代技術紹介の展示会開催
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キヤノンは、同社グループの最新製品群と次世代技術を紹介する展示会「キヤノン・エキスポ」を都内のホテルで開いた。新規事業として進出を目指すディスプレー製品では、自社開発したリアプロジェクション(背面投射型)テレビの試作品を初公開し、東芝と共同開発した「SED(表面電界ディスプレー)テレビ」とともに来場者の注目を集めた。リアプロテレビの試作品は64インチ型で、フルハイビジョンに対応。カメラ製品などで培ったキヤノンの光学技術を応用し、テレビ本体の奥行きを29.7センチという業界で最も薄いレベルに抑えた。SEDテレビは来年春に発売予定だが、リアプロテレビの発売時期は未定。また展示会では、デジタルカメラなどに搭載する水素を燃料とする燃料電池の試作品や、臨床検査事業進出で開発中のDNAチップの試作品も公開。
- 人型ロボット…商品化へ“駆け足” 三菱重工、富士通グループ
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三菱重工業が9月に発売した「wakamaru(ワカマル)」など、言葉を認識したり会話や道案内など複雑な動作を行ったりする人型ロボットの商品化が進んでいる。背景には、製造技術の向上のほか「少子高齢化の進展で、家族の一員や労働力としての役割」もロボットに期待できることが挙げられる。
ワカマルは、会話や留守番をこなすだけでなく、しつけを施すことも可能で、「人と共同生活できる」(三菱重工)のがセールスポイント。独り暮らしの高齢者との間で一定時間会話がなければ、指定先にメールで知らせる機能もある。暇なときは自分で体操したり歩き回ったりするなど、人に近い動作を行うのも特徴だ。
富士通グループの「enon(エノン)」は労働性能を重視。来訪者の声を聞いて誘導を行えるほか、10キロ程度の荷物を運べるため、レストランやオフィスなどでの活用が見込まれる。
ワカマルやエノンが身長1メートル超の大型タイプなのに対し、遊び相手などに適した小型ロボットの販売も本格化してきた。ロボット開発のゼットエムピー(東京)が4月に発売したダンスをするロボット「nuvo(ヌーボー)」は身長39センチ。累計販売台数は非公表だが、「売れ行きは好調」(広報担当)という。
- デジタルラジオとカーナビ融合…日産とエフエム東京
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日産自動車とエフエム東京は、平成18年のデジタルラジオ放送開始に向け、ラジオとカーナビを融合した新サービスの共同実験を始める。ラジオで流れる音楽を購入したり、飲食店情報をカーナビに表示したりして、ドライバーの利便性を高めるサービスの実用化を目指す。
デジタルラジオは通常のラジオと違い、音声以外に高速大容量のデータ放送が可能になる点が特徴。
- 新幹線に“マイレージ”制度…アップグレード可能に
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JR東海は26日、JR東海エクスプレス・カード会員を対象に、新幹線を利用してポイントを集めると新幹線グリーン席が普通料金で利用できるサービスを12月10日から始めると発表した。
「東京と新大阪間の片道は100点」など新幹線の区間によってポイントを設定。1000点集まれば「のぞみ」、800点で「ひかり」、600点で「こだま」のグリーン席が普通料金で利用できる。当面は東京-新神戸間が対象だが、来年夏からは東京から博多までの区間が対象になる。