IT週間ニュース
- ついにモバイルにもウィルスが侵入
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ついに携帯電話でもウィルスが暴れ始めたようです。
フィンランドのエフ・セキュアは27日(現地時間)、携帯電話を狙うウイルス「Commwarrior」の感染が、14カ国に広がったと発表しました。3月に発見され、5月半ば時点では3カ国にとどまっていましたが、その後、急速に拡大しています。MMSメールで伝染するタイプで、いまのところ日本では確認されていないようです。
Commwarriorはアイルランドを皮切りに、オマーン、フィリピン、南アフリカなどで被害が発生しており、週末には米国、カナダでも感染例が報告されました。日本はMMSの利用が少ないため、難を免れているとみられています。
別の携帯ウイルス「Cabir」の場合、ブルートゥースで周辺の携帯に伝染するだけですが、5月下旬時点で24カ国に広がり、日本にも上陸しました。これに対し、CommwarriorはMMSメールでも広がり、簡単に国境を越えるため、さらに被害が拡大する可能性があります。
- カード情報流出、セキュリティはどこまで…
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米国で起きたクレジットカードの会員情報漏洩問題を受け、警察庁は23日、各警察本部に対して、漏えい情報を利用した偽造カード事件の把握と、国内へのカード持ち込みルートの解明に向けた捜査の徹底を指示しました。
不正な利用には、漏洩した情報を使ったインターネット取引のほか、情報を転写した偽造カードでの商品購入などが考えられています。
同庁は、被害者からの事情聴取の徹底を指示。各カード会社に照会し、漏えい情報の利用が確認された場合は、詐欺容疑や支払い用カード偽造容疑などで捜査に着手するよう求めました。
今回は米国で漏洩した大量のデータが国内で不正利用されている可能性が強まっています。同庁幹部は「かなり難しい捜査になるが、偽造カードの流通にかかわる実態の解明につなげたい」とのことです。
- スイカ一体型カード登場!!
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新銀行東京とJR東日本は28日、電子マネーと乗車カードの機能を持つ「スイカ」一体型のIC(集積回路)キャッシュカードを7月から発行すると発表しました。スイカ一体型のキャッシュカードは初めて。
一体型カードは「ビュー・スイカ新銀行東京カード」で、JR東日本のクレジットカード「ビューカード」の機能も年会費無料で搭載。
7月1日から同行の各店舗やホームページなどで申し込みを受け付け、同月中旬から発行します。スイカ一体型のキャッシュカードは、みずほ銀行も06年3月をめどに発行する予定です。
- フィッシングメール:米国では1人当たり年間50通…
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米ガートナーはこのほど、米国のインターネット利用者が年間平均50通以上のフィッシングメールを受け取っていることが分かったと発表しました。5月までの1年間で、120万人程度がだまされ、個人や金融機関の被害額は推計9億2900万ドルに上ったようです。
5000人にアンケートを実施して全体像を推計した集計によると、同期間中にフィッシングメールを受け取った人は全米で7300万人に上り、04年4月の前回調査に比べ28%増加していました。
これはインターネットへの信頼感に影響。ネットショッピングを利用している人の3分の1は「以前より購入回数が減った」と回答しています。また、オンラインバンキングの利用者のうち、30%近くが回数を減らしたり、使うのをやめているようです。
- ドコモ・システムズとシーモン、光学式センサーを使った
指紋センサー開発 -
ドコモ・システムズ株式会社と株式会社シーモンは2005年6月28日、PC用セキュリティ製品「SEAMON センサー」を共同開発し、8月1日より販売開始する、と発表しました。
SEAMON センサーは、シーモンの光学式指紋センサーによる認識精度と、ドコモ・システムズのセキュリティ技術を兼ね備えた、USB接続タイプの指紋センサーです。
水や汗に濡れても認識できる特許技術「Optoplus」と、偽造指対策アルゴリズム「LivePlus」を内蔵しています。
また、「Windows Active Directory」にも対応しているため、個人用PCから企業内イントラネットのセキュリティ需要まで対応できるとのことです。