IT週間ニュース
- Xbox360:米国で発売開始 ゲイツ会長、30分フライング
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マイクロソフト(MS)は22日(現地時間)、次世代ゲーム機「Xbox360」を米国で発売した。米シアトルの大手量販店ベストバイでは、MSのビル・ゲイツ会長が訪れ、自らの手で最初の購入者にゲームを手渡した。
Xbox360は、'02年に発売されたXboxの後継機種で、最新パソコンを上回る高性能中央演算処理装置を搭載し、ハイビジョン映像でゲームが楽しめる。また、オンラインでの対戦プレイやウィンドウズパソコンに接続して、パソコン内の画像などを閲覧したり、インターネットで配信される映像を楽しむことができる。価格は20GBの着脱式ハードディスク付きで399.99ドル(約4万5000円)。
ゲイツ会長は発売開始予定時刻の30分前に売り場に登場し、「この日が迎えられとても光栄だ」と述べた。4日前から並んでいたという第1号のダン・フリーマンさんにゲーム機と本体に取り付けるサイン入りフェースプレートを手渡すと、店内では大歓声が上がった。日本では12月10日に3万9795円で発売される。来春以降にソニー・コンピュータエンタテインメントのプレイステーション(PS)3、任天堂のレボリューションなどの次世代ゲーム機の発売が予定されており、MSが先陣を切って市場に投入した。
- ハギワラシスコム、業界初のビデオクリップ入りSDカード
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ハギワラシスコム(河瀬翔之社長)は、業界初となるビデオクリップデータ入りminiSDメモリーカード「Vodafone live! BB対応 ビデオクリップ入りminiSDメモリーカード」を11月29日に発売する。ワーナーミュージック・ジャパンと共同企画した製品で、ボーダフォンの「Vodafone live! BB」に対応する携帯電話専用となる。価格はオープン。実勢価格は2400円前後。全国のボーダフォンショップや家電量販店で販売する。
「Green Day(グリーン・デイ)」、「Madonna(マドンナ)」「Sean Paul(ショーン・ポール)」の3タイトルを用意。それぞれ代表曲2曲を収録した。メモリーカードをボーダフォンの携帯電話端末に挿入し、パケット通信でコンテンツ・キーを取得して再生する。コンテンツ・キー取得には、別途パケット通信費が発生する。
カードの容量は128MBで、ビデオクリップのデータで使用する約20MBの領域以外は、通常のメモリーカードとして利用できる。
「Vodafone live! BB」は、大容量の動画や音楽ファイルをPCでダウンロードしてメモリーカードへ保存、携帯電話で再生して楽しむサービス。11月末の時点で、903T、903SH、902T、902SH、803T、802SH、703SH、703SHfのボーダフォン携帯電話端末8機種が対応している。
- TI、トランシーバ製品ファミリを発表
差動ラインドライバおよびレシーバを内蔵 -
Texas Instruments(TI)は、トランシーバ製品のファミリを発表した。
今回発表された製品は電源電圧3.3Vの「SN65HVD33/34/35」と,電源電圧5Vの「SN65HVD53/54/55」の6品種。これらの製品は,いずれも差動ラインドライバおよびレシーバを内蔵しており、独立した入出力ピンを備え、4線式の全2重方式となっている。なおデータレートは製品ごとに1~25Mbpsで、1000個受注時の単価は1.75ドルからとなっている。 - ディスコ、レーザアプリケーションを開発
DAFのみの再ダイシングが可能 -
ディスコは、レーザアプリケーションを開発したと発表した。同アプリケーションは,抗折強度の高いチップ製造に有効なDBG(Dicing Before Grinding)プロセスと、SiPの積層に必須なダイボンディング材料であるDAF(Die Attach Film)ダイシングプロセスの融合を可能にするレーザを用いている。曲線加工の可能なレーザーソーを用い、DAFのみの再ダイシングを可能としている。
また同社は、ダイシング中に発生するパーティクルコンタミネーションの付着を防止する添加液剤「ステイクリン」を開発。'06年12月より販売を開始する予定となっている。さらに同社は、ダイシングブレードの交換作業を全自動で行う「オートブレードチェンジャー」を開発、'06年6月より出荷を開始する。
- IntelとMicron、フラッシュメモリの製造会社を設立
'06年初頭の生産開始を目指す -
IntelとMicron Technologyは、共同出資によるNAND型フラッシュメモリ製造用の新会社「IM Flash Technologies」を設立することで合意に達したと発表した。同設立は、Apple Computerの携帯音楽プレーヤ「iPod」などに採用されているNAND型フラッシュメモリの需要が拡大していることを受けたものである。
IntelとMicronは、それぞれ初期費用として12億ドルを投資し、今後3年間に渡って14億ドルの追加投資を予定している。またAppleは、IntelとMicronにそれぞれ2億5000万ドル支払うとしている。なお新会社では、'06年初頭の生産開始を目指すとした。