ポイント&サンプル 「販売職」の職務経歴書の書き方
職務経歴書に書くべき内容は、職種によって異なります。
このページでは、アパレル業界の「販売スタッフ」や小売業界の「販売員」をしている人向けに、職務経歴書のポイントや、実際の例文をご紹介します。
販売職で盛り込みたい3つの内容
販売職の経歴・実力を効果的に伝えるためには、職務経歴書に下記の4つの情報を含めることが重要です。
職務経歴書の中でも特に【職務要約】【職務内容】【自己PR】を記入する際、これらの情報を盛り込むように意識してください。
それぞれ具体的にどのような情報を書けば良いのか、詳しく見ていきましょう。
1.何を(商品・単価)
- どのような商品を扱っていたか
- どのくらいのアイテム数を扱っていたか
- どのくらいの単価・市場規模のものであったか
販売職として扱ってきた商品をイメージしてもらうための情報です。
商品名は単に「衣料品」とだけ書くのではなく、テイストやブランドランクまで書きましょう。記入の際に迷ったときは、自社や店舗のホームページの表現も参考になります。また、商品の単価や市場規模を盛り込むことで、設定されている売上目標や達成率、実際にクリアした販売実績を想像してもらいやすくなります。
2.誰に(顧客層)
- メインターゲットは何歳のどのような人か
- 顧客の男女比はどれくらいか
自分が接客していた顧客層をイメージしてもらうための情報です。
応募先が扱っている商品のターゲットや販売スタイルとの相性を伝えることができます。また、ブランドのターゲットや傾向だけではなく、自分の得意客の情報も盛り込むとより具体的になります。
3.どれだけの実績・成果を挙げたか
- 販売目標はどれくらいか(月別、週別、日別)
- 目標に対する販売実績はどれくらいか(個人、店舗)
- 表彰歴などはあるか
- 新規顧客からリピーターに繋げられたか
成果や実績は、採用担当者が「スキルの高さ」を見るための情報です。
業界が異なる場合、具体的な業務内容が想像できないこともあるので、数値でわかる具体的な販売目標や実績、達成率は必ず書きましょう。もし達成率が100%を割っている場合も、成長や工夫した点を中心に伝えることで、ネガティブな印象を和らげることができます。
4.どのような手法・アプローチで行ったか
- 顧客への対応方法や工夫点
- 売り出す商品の販売タイミングの計画
実績を上げるために工夫していた顧客への対応方法や工夫点は「自分ならでは」の情報として、職務経歴や自己PRを具体的なものにするために必須です。また、店舗全体に関わる販売計画や提案を行った経験があれば、さらなるアピール材料になります。
コラム:店長・店長候補経験のアピールのコツ
採用担当者が、販売店の店長や店長候補の経験者に期待するのは、店舗経営全般に関わる「マネジメント経験」。販売スタッフとしての接客スキルや販売実績とあわせて、店舗全体の売り上げをアップさせるために、どういった点をどのように工夫したのか「活かせる経験」や「自己PR」に具体的に書くようにしましょう。
また、顧客に対する接客力だけではなく、店舗スタッフの販売目標達成に向けてどのようにフォローアップしたのかも重要になります。スタッフ一人ひとりへの働きかけや快適な環境・組織づくりなど、書けることはないか考えてみましょう。
「販売職」の職務経歴書サンプル
4つのポイントに基づいて作成した、販売職の職務経歴書の例文・サンプルを用意しました。
販売職ならではのポイント
商品だけではなく「店舗の規模や場所」も具体的に
【職務要約】や【職務経歴】には商品だけでなく、店舗の規模や場所も忘れずに書きましょう。家族連れが多いなどの地域特性があれば、具体的なエピソードと絡めて【自己PR】に書くと、他の応募者との差別化にもつながります。
目標に対する実績、店舗やエリア内での表彰歴は必ず盛り込む
売上目標や達成率、受賞歴は【職務経歴】の「職務内容」で端的にわかるように箇条書きしましょう。結果につながったエピソード、期間や参加人数などの詳しい受賞内容は【自己PR】でアピールするのがベストです。
接客や仕事観が伝わるようなエピソードを入れる
販売職や接客業の場合、過去の実績やスキルだけではなく、仕事観やマインド面が自分の会社・風土に合っているどうかも見られます。【自己PR】でアピールしましょう。
販売職から事務職に転職する場合は?
販売職から「事務職」に転職を考える人は少なくありません。
販売職とは業務内容が大きく異なるので、職務経歴書には事務職に求められる3つのポイントを盛り込むように心がけましょう。
PCスキル
デスクワークがメインの事務職に転職する場合、WordやExcelなどのOfficeソフトのスキルが必須です。他店舗・顧客と電話やビジネスメールのやり取りをしていた経験や、売上管理表作成のためにソフトを使用していた経験を盛り込みましょう。
コミュニケーション能力
事務の仕事は多岐にわたり、さまざまな社員と連絡を取ることになるため、コミュニケーション能力はアピール材料となります。接客時の顧客とのエピソードや、店長や店舗スタッフとの関わり方が伝わるような内容を盛り込みましょう。
業務遂行力と工夫点
事務職では多くのタスクを的確に遂行する力や、効率的に業務をこなすための工夫が求められます。販売職でも、接客以外に「品出し」や「在庫管理」「開店・閉店前の清掃」など多くの業務を行ってきた経験があるはず。さまざまな仕事を正確にこなしてきた実績や、スムーズにこなすために工夫したことがあれば書きましょう。
職務経歴書が完成した後は…
職務経歴書の印刷・送付の注意点をまとめました。
こちらのページを参考にして、書類を提出しましょう。