生産管理・品質管理
仕事概要
生産管理は、経営・業務部門から指示される販売計画に基づき、工場ごとにその製品の種類・仕様別に期別の生産計画を立案し、月次・日次の詳細な計画のもと、日々の生産を進めていくことが主な業務となります。同時に購買部門と連携し、生産計画の達成に必要な原材料の調達と適正な在庫の管理も行います。また、生産ラインに組み込まれている設備の定期点検、稼動状況のチェック、トラブルシュートに取り組み、ライン全体のシステムが常に最適に稼動するように管理を行います。
品質管理は、出荷前の製品について工場で最終的な品質の検査を統括し、合わせて各工程で不良品の発生を防ぐためのクオリティ・コントロールを行います。
ファッション業界では、サンプルが完成しデザインが決定した後、商品レベルに合った工場を選定します。その後、工場との条件交渉や工場への素材手配・品質及び納期管理・技術指導などを行います。
必要な能力・経験
問題点の解析・対策の立案や実施・結果のフォローといった課題解決が得意な方や、幅広い視野をお持ちの方が向いている職種と言えます。基本的には必要資格等はなく、生産計画・資材管理や製造ライン・設備管理、品質管理・品質保証などの実務経験が重視されます。職務によっては、ISO9000シリーズ取得等のスキルが求められる場合があります。
ファッション業界では、工場との条件交渉などがあるため、生産管理以外の交渉力も求められてきています。
転職事情・アドバイス
消費者の嗜好が多様化した現在の社会では、柔軟な大量生産や多品種少量生産などを可能にするためのコントロール機能強化の必要性が高まり、生産管理・品質管理のニーズが強まっています。また、企業業績の回復による設備投資増加で生産現場の自動化や工場の新設が進み、生産管理・品質管理のニーズが強まっていることも挙げられます。
また、中国などへの海外拠点への進出企業が今後も増えていくことが予想されるため、語学能力があればなお活躍する場面が増えると思われます。
