UMLモデリング技能認定試験
資格内容
このUMLモデリング技能認定試験とは、ソフトウェアを設計する際に用いられる、国際規格であるモデリング言語UMLを使ったモデリング能力を測る認定試験です。モデリング言語とは、ソフトウェアの設計図を作成する際の表現技法であり、現在、これまでバラバラだったこのモデリング言語を統一し、仕様書の理解・情報共有をスムーズにするため、国際規格であるUMLの導入が業界規模で進んでいます。UMLモデリング技能認定試験は2003年に登場した新しい資格で、そのレベルはL1〜L4の4段階に分かれています。
■ 各レベルの説明
(1) L1
簡単なUMLモデルの意味が理解可能となります。
UMLなどを使ってモデリングを行う最低限の知識を持っています。
(2) L2
UMLモデルの読み書きが普通に可能となります。
他者のモデルの意味を理解することが可能で、開発範囲の一部を担当し、モデリングを行うことが可能です。
(3) L3
実務でモデリングが可能です。
ビジネスモデリング、分析、アーキテクチャ設計、組み込み開発を行うために必要とされる専門的な知識を有し、拡張性や変更容易性の点で高品質なモデルを定義することが可能となります。
(4) L4
実践に基づいてのモデリング指導が可能となります。
L3のスキルを有し、そして開発プロジェクトにおいてモデリングを一定数、あるいは一定期間実践した経験を持ちます。
資格概要
■ 受験資格
特になし
■ 試験方法・内容
(1) L1 T1科目
60分
50問選択式
40問以上正解で合格
(2) L1 T2科目
80分
30問選択式
24問以上正解で合格
(3) L2
85分
15問複数選択式
正解率が65%以上で合格
(4) L3 L4
2006年以降に実施されます。 詳細は以下の問い合わせ先までお願いします。
■ 試験日程
月〜金曜日(祝日、年末年始を除く)
■ 受験料
(1) L1 T1科目 15,000円
(2) L1 T2科目 15,000円
(3) L2 15,000円
(4) L3 L4 有料(金額は未定)
■ 問い合わせ先
UMLモデリング推進協議会 事務局
TEL 03-5730-3217
URL http://www.umtp-japan.org/modules/examination3/
転職アドバイス
現在、ソフトウェア設計手法で主流になりつつあるのがUMLであり、求人案件の応募条件でもそのキーワードが出つつあります。しかし、決定的な評価ポイントとなる訳ではなく、JavaやC++といったプログラム経験と合わせて初めて評価されるというのが現状です。あくまで評価の主な対象はプログラミング経験で、その経験を補完するという位置づけで学習されると良いでしょう。