アプリケーションエンジニア
資格内容
この国家資格を取得した方は、情報システム開発プロジェクトの現場責任者として、プロジェクトマネージャなどから提示された計画に基づいて、具体的なシステム設計・プログラム開発・テストまでの一連のプロセスを担当することができます。ハードウェアとソフトウェアの両面に渡る幅広い知識とともに、現場で指導を行うための知識も求められるもので、ソフトウェア業界などでこの資格を有する人材へのニーズが高くなっているようです。
■ 求められる技術水準
情報システム開発の中核技術者として業務要件を分析し、システムとして実現するために、以下の幅広い知識、経験や実践能力が求められます。
(1)経理や生産管理などの業務知識があり、利用者側の業務要件を分析し、要求仕様書の作成が
可能であること
(2)新規開発、パッケージの導入を行うなど、システム実現方法の評価と選択が可能であること
(3)ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、データベースなど情報技術に関する全般的知識を持ち、
必要に応じて特定分野の情報技術の専門家から支援を受けることで、要求仕様に合った情報
システムを設計できること
(4)要求仕様書に基づいて、標準的な記法によって、外部設計書・内部設計書を作成できること
(5)プログラム開発、単体・結合テストに際し、プログラム開発要員を指導できること
(6)総合テストの計画や実行、システム移行及び運用テストの支援が可能なこと
(7)計画された品質・工程の実行管理ができること
資格概要
■ 受験資格
特になし
■ 試験方法・内容
(1)午前
9:30〜11:10(100分)
多肢選択方式(四肢択一)
55問出題中55問解答
(2)午後Ⅰ
12:10〜13:40(90分)
4問出題中3解答
(3)午後Ⅱ
14:10〜16:10(120分)
論述式(小論文)
3問出題中1問解答
■ 試験日程
10月第3日曜日
■ 受験料
5,100円
■ 問い合わせ先
独立行政法人 情報処理推進機構 情報処理技術者センター
TEL 03-5978-7600
URL http://www.jitec.jp/
転職アドバイス
アプリケーションエンジニアを志向される方には、基礎知識の確認という点で登竜門的な資格と言えるでしょう。ただしこの職種での転職の場合、経験してきた業務によって転職可能な職種がある程度決まってしまうのが現状です。例えば、上流SEを目指す場合には要件定義・設計の実務経験が、開発サイドのSEを目指す場合にはどのようなプロダクト、プログラミング言語を経験してきたかがポイントとなります。経験・スキルの棚卸しをした上で次のキャリアパスを考えることができれば、より良い転職が行えるでしょう。