情報セキュリティアドミニストレータ
資格内容
情報セキュリティアドミニストレータの資格は、インターネットやネットワークに関連する数々の脅威から企業の情報資源を守る役割を担い、情報システムのセキュリティポリシーを策定・実施、その分析や見直しを行う役割を果たす技術者ための国家資格です。現在、インターネットなどのネットワーク環境の発達とADSLや光ファイバーなどによる常時接続の普及に伴い、コンピュータへの不正アクセスや情報の漏洩や改竄などが社会問題化しています。こうした状況の中で企業においても情報セキュリティに関する知識や技術に精通し、トラブルに対して適切に対処できる人材の必要性が高まっています。
■ 必要とされる技術水準 情報セキュリティに関する企画・実施・運用・分析などの全ての段階において、物理的・人的・技術的観点から情報セキュリティを保つための施策を、情報セキュリティ管理の現場責任者として策定・実施し、その結果の評価を行う業務に従事するために、以下の幅広い実践力が必要とされます。
(1) 情報資源の洗い出し、脅威分析、リスク分析を行い、情報セキュリティポリシーを策定することが可能で
あること
(2) 情報セキュリティポリシーに従い、その実現のための選択と適用、運用に関するガイドラインの策定、
また一般利用者教育を行えること
(3) セキュリティ侵犯がないか常に監視し、侵犯が発生した際には適切な対策を講じることが可能で
あることと、情報セキュリティポリシー策定時のレベル維持のために適切な措置を行えること
(4) セキュリティ侵犯に対する原因を追求し、改善策の策定を行うことが可能なこと
資格概要
■ 受験資格
特になし
■ 試験方法・内容
(1) 午前
9:30〜11:10(100分)
多肢選択方式(四肢択一)
55問出題中55問解答
(2) 午後Ⅰ
12:10〜13:40(90分)
記述式
4問出題中3問解答
(3) 午後Ⅱ
14:10〜15:40(90分)
記述式
2問出題中1問解答
■ 試験日程
10月第3日曜日
■ 受験料
5,100円
■ 問い合わせ先
独立行政法人情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター
TEL 03-5978-7600
URL http://www.jitec.jp/
転職アドバイス
個人情報の流出等セキュリティ管理に関することが社会問題となっている今日、この資格そのものの社会的意義は高まっていますが、その一方で転職活動時には評価の対象として結びついていないのが現状です。
例えば、運用系のネットワークエンジニアの方がセキュリティ管理の知識をアピールするといったような感じで、コアスキルを補完する位置づけで取得することができれば、転職時にも良いアピール材料となるでしょう。