ポイント&職種別の例文を紹介 未経験職種の志望動機は、何を書けばいい?
未経験の職種に応募するときは、「経験が無いから、どんなことをアピールすればいいかわからない…」「経験が無いことで、不利になるのでは?」と悩んでしまうもの。
ですが、企業が見ているのは業務経験だけではありません。未経験であってもポイントさえ押さえれば、採用担当者の印象をよくすることは可能です。
この記事では、未経験職種に応募する際に「志望動機に書くべきこと」と職種に応じた志望動機の例文を紹介するので、参考にしてください。
未経験職種の志望動機は、何を書けばいい?
採用担当者は、志望動機を通じて「自社にマッチする人材か」「自社の仕事に熱意と適性があるか」を見極めようとしています。「なぜ志望したのか」を問うことで、自社で長く働き、活躍してくれそうか判断しているのです。
そのため、志望動機を伝える際は「(1)未経験の職種にチャレンジした理由」と「(2)今後の業務に繋がる経験・スキル」の2つのポイントを押さえることが大切です。
特に(1)の未経験職種にチャレンジした理由が採用担当者にとって納得できるものでないと、いわゆる憧れ応募だと勘違いされたり、志望動機が曖昧だという印象に繋がり、評価を落とす原因になってしまいます。
採用担当者によい印象を与えるために、具体的にどんなことを書けばいいのかを下記でくわしく説明するので、確認しておきましょう。
(1)未経験の職種にチャレンジした理由
未経験者の場合、採用担当者がまず確認するのが「未経験の職種にチャレンジした理由」です。
採用担当者としては、未経験だからこそ応募の理由を見極めたいと考えるもの。チャレンジしようと思った理由に説得力がないと「憧れや勢いだけで応募したのでは?」と誤解されやすいだけでなく、「入社しても長続きしないのでは?」「本気で業務に取り組めるか?」といったネガティブな印象に繋がってしまいます。
説得力を持たせるうえで重要なのは、過去の経験や自身の価値観に根付いた志望理由を伝えること。下記のように「〇〇の経験からこう考えるようになり、志望した」「〇〇を大事にしていて、こう考えるようになり応募した」といった形で、未経験の仕事に興味を持った経緯と考えを伝えましょう。
〈例文〉
営業チームの顧客データや売上データの管理を任され、効率化の工夫などをしていくなかで管理系の業務にやりがいを感じるようになり、事務職への転職を決意しました。
〈例文〉
顧客ニーズの分析によって売上を伸ばしてきた経験から、マーケティングを専門的に手掛けたいと考えるようになり、転職を決意いたしました。
(2)今後の業務に繋がる経験・スキル
「未経験者歓迎」「経験不問」といった求人の場合も、企業側は「未経験であっても、転職後に活かせる経験やスキルを持っている人がほしい」と考えています。未経験の職種に応募する場合、とりあえず熱意を伝えようと考えてしまいがちですが、今後の業務に繋がる経験・スキルをしっかり伝えるようにしてください。
企業が求めている経験・スキルは、求人票の応募要件や仕事内容に「基礎的なPCスキルがある人歓迎」「コミュニケーションが得意な方が活躍できます」といった形で記載されているのが一般的です。
求められる経験・スキルがわかったら、自身のこれまでの業務を振り返ってキャリアの棚卸しをしてみましょう。たとえば「データ処理でExcelの関数を活用していた経験が活かせそう」「接客で培ったコミュニケーション能力や、提案力が活かせそう」というように応募先企業の業務につながる経験・スキルを洗い出していくのです。
こうして洗い出した経験・スキルは、「○○の経験を活かして貴社の××に貢献したい」といった形で、志望動機としてアピールしましょう。
未経験の仕事に活かせる経験・スキルの例
未経験者を募集する場合、下記のような経験・スキルが求められることが多いと言われています。
自身に当てはまるものがあるか確認して、応募先の職種とマッチする経験・スキルを洗い出す際のヒントにしてください。
〈未経験者に求められることが多い経験・スキルの例〉
- 社会人としての基礎的な力(ビジネスマナーなど)
- コミュニケーション力(顧客との折衝経験や接客経験、社内の人脈づくりなど)
- 事務系の資格、PCスキル(Word、Excel、Accessなど)
- 提案力、問題解決力
- 向上心(これまで努力した経験や、応募職種に関する勉強を自発的にしているエピソードなど)
- 行動力(仕事のスピード感や、問題解決に取り組む姿勢など)
特に社会人としての基礎的な力(ビジネスマナー)は、どんな職種でも必要とされるスキルです。新卒入社と異なり、ビジネスメールのマナーや言葉遣い、基本的な仕事の進め方を理解している点は転職者の強みと言えるため、社会人経験が浅い人は武器の一つとしてアピールするといいでしょう。
また、求められやすい経験・スキルは、職種ごとにある程度の傾向が決まっています。職種ごとの「未経験者でもアピールできること」は、【職種別】未経験職種に応募するときの例文の章で紹介するので、そちらも参考にしてください。
【職種別】未経験職種に応募するときの例文
志望動機で伝えるべき内容と順番は、ある程度決まっています。
履歴書に記入する際は、結論にあたる「(1)応募した理由」→補足するための「(2)背景やエピソード」→締めとなる「(3)入社後の意気込み」の順で伝えるのがセオリーです。
職種別に、未経験から転職する場合の例文を用意したので、こちらを参考に志望動機を作ってみましょう。
▼志望動機のくわしい書き方は、こちらの記事で解説しています
1.一般事務
一般事務は、書類の作成やデータ入力といったデスクワークから、来客対応、電話対応まで、幅広い業務を担う職種です。基本的なビジネスマナーやPCスキルが求められるため、それらのマナー・スキルが備わっていることをしっかりアピールしましょう。
なお、一般事務は未経験の転職先として人気が高いため「なぜ応募したのか」に納得感が無いと、書類選考を通過するのは難しいかもしれません。応募のきっかけや、魅力に感じた点をしっかり挙げて、応募した理由の納得感を高めるようにしてください。
〈例文〉
(1)
発注・在庫管理や売上管理といった業務の経験を活かして事務職に転向したいと考え、貴社に応募いたしました。
(2)
現職では約4年、インテリア・雑貨の商品開発や販売を行う「AAAマート」の店舗スタッフとして、接客・販売や、発注・在庫管理、売上管理といった業務を幅広く手掛けております。発注データの管理等を効率化するためにExcelでマクロを組むといった工夫するなかで、管理系の業務にやりがいを感じるようになったため、今回一般事務職への転職を決意しました。
未経験でも応募可能な求人を探すなかで貴社の採用サイトを拝見し、接客業から未経験で入社されて活躍している方がいると知り、応募いたしました。「お客様の暮らしのこだわりを第一優先に」という貴社の事業理念も、インテリアを扱う現職で抱いていた想いと重なる部分があり、共感しております。
(3)
一般事務は未経験ではありますが、ExcelやWordなどの基本的なPCスキルや電話対応の経験は、業務に活かせると考えております。面接の機会をいただけますよう、何卒よろしくお願いいたします。
▼一般事務の志望動機について、くわしくこちらもチェック!
2.営業事務
営業事務は、営業職のサポートとして書類の作成やデータの入力、顧客や他部署の関係者との連絡などを行う職種です。他者と円滑にやりとりすることが求められるため、コミュニケーション能力の高さをアピールできるといいでしょう。
また、サポートをスムーズに行ううえで、営業の業務を理解していることも武器になります。営業から営業事務を目指す場合はアピールするのがおすすめです。
〈例文〉
(1)
営業職としてメンバーの目標達成をサポートしてきた経験を活かしたいと考え、貴社の営業事務に応募いたしました。
(2)
前職では3年間、保険代理店で営業を担当しておりました。営業チーム内でメンバーをサポートする機会も多く、資料の作成や売上データの管理などの補助業務を行っていたところ、チーム全体の効率が上がり売り上げも増加した経験から、営業をサポートする営業事務の仕事にも興味を持つようになりました。
そのなかで貴社の採用サイトを拝見し、業務拡大のために営業のサポート体制を強化しているとの記述を目にして、貢献できることがあると思い応募いたしました。現職でも営業サポートと二人三脚で業務を進めており、業務内容や、お互いの業務を効率的に進めていくためにやるべきことなどを把握しているため、貴社の業務でも活かせるのではと考えております。
(3)
営業事務は未経験ですが、営業職としての経験や、営業事務との協業経験を活かし、いち早く営業事務の業務を覚え、貴社に貢献したいと考えております。
▼営業事務の志望動機について、くわしくこちらもチェック!
3.医療事務
医療事務は、医療機関において窓口対応や会計、診療報酬の請求業務を行う職種です。窓口で人と接する機会が多いため、コミュニケーション能力はアピール要素になります。
医療保険制度に関する専門的な知識が必要なため、未経験者の場合は自主的に専門知識を身につけていく姿勢も重要です。書籍などで職種や業務への理解を深めたり、資格を取得をしたりするなど、努力していることがあれば必ず伝えましょう。
〈例文〉
(1)
これまでの事務作業などの経験を活かして医療業界での仕事に関わりたいと考え、貴院の医療事務に応募いたしました。
(2)
現職では2年間にわたって、20代向けスキンケアブランドの販売スタッフを担当しておりました。働く中で、自社の商品を通してだけではなく、人それぞれの悩みに寄り添いたいという思いが強くなり、医療業界に関わりたいと思いはじめました。その中でも、医療事務の業務に惹かれ、この度転職を決意いたしました。
貴院に応募したきっかけは、以前訪れた際の窓口の方の対応です。気さくに声をかけてくださったり、ほかの患者さんの質問にも親切に応対し、感謝されている姿を見て、自分も貴院の一員として患者さんのために働きたいと考えました。
(3)
医療事務は未経験ですが、Excelを用いたデータの管理や電話でのコミュニケーションの経験は、貴院の受付対応などでも活かせるのではと考えております。また、転職するにあたって、専門書籍を使って外来レセプトについても勉強中です。ぜひ一度、面接の機会をいただけますよう何卒よろしくお願いいたします。
▼医療事務の志望動機について、くわしくこちらもチェック!
4.介護
介護職は、一人で日常生活を送るのが困難な介護サービス利用者の生活をサポートする職業です。食事や入浴、排泄の介助や、掃除、調理、洗濯といった生活の援助など、幅広いサポートを行います。
利用者と密に関わる仕事のため、未経験者の場合はコミュニケーション能力をアピールするのが効果的です。特に接客業などでお客様と直接関わってきた経験がある場合は、積極的に伝えていきましょう。
〈例文〉
(1)
「一人ひとりに最期まで寄り添う」という貴施設の理念に共感し、応募いたしました。
(2)
現職では、3年間にわたって商業施設の接客スタッフとして勤務しております。ご年配のお客様の接客をすることも多いのですが、袋詰めの手伝いやお見送りを行った際に笑顔になってくださったり、感謝の言葉をいただけることにやりがいを感じておりました。
こうした経験から、ご年配の方と関わる仕事をしたいと考えるようになり、介護職を探していたところ、貴施設の求人を拝見いたしました。「一人ひとりに最期まで寄り添う」という理念を掲げている貴施設であれば、自分が接客でも大切にしている「細やかな心配り」を実現できるのではと考えております。
(3)
介護職は未経験ですが、接客業で培った「相手が求めることを想像して先回りして行動する力」は、介護の仕事でも活かせるのではと考えております。ぜひ一度、面接の機会をいただけますよう、何卒よろしくお願いいたします。
5.IT系
IT業界では技術が常に進歩し続けており、プログラマーやSEなど、IT系の職種に必要なスキルも日々変化しています。経験者・未経験者問わず技術を学び続ける必要があるため、日頃から学び続ける姿勢をアピールするのが効果的です。
また、IT系の業務は個人作業が多いと思われがちですが、実際には関係者との連携も重要です。そのため、協調性やチームワーク力もアピールできると好印象を得られます。
〈例文〉
(1)
営業職で培った顧客のニーズを把握する能力を活かしつつ、自らの手でツールを開発する側になりたいと考え、貴社のITエンジニア職に応募いたしました。
(2)
現職では、マーケティング支援ツールを販売する企業の営業として、エンジニアに開発を依頼するポジションにおりました。顧客の要望に合わせて開発したツールを納品していくなかで感謝の言葉をいただくことがあり「自分も顧客に喜んでもらえるツールを開発する側になりたい」と考えるようになり、転職を決意いたしました。
貴社への応募を決めたきっかけは、転職活動のなかで拝見した貴社の採用サイトに掲げられていた「顧客第一の開発を行う」という理念です。この環境であれば、自分の目標である「顧客に喜んでもらえる開発」ができると考えております
(3)
プログラミングは未経験ですが、現在転職に向けてスクールに通い、専門知識を習得中です。今後もスキルアップを続け、顧客満足度の高いツールの開発を行うことで貴社に貢献したいと考えております。
▼IT業界の志望動機について、くわしくこちらもチェック!
6.経理
経理は、会社における金銭の流れを管理する職種で、簿記などの専門知識が求められます。未経験から転職する場合は、書籍や資格スクールなどを活用して、知識を習得していく姿勢が必要不可欠です。
そのため、経理の専門知識を習得することに前向きな姿勢や、実際に勉強している事実、資格を既に取得できた場合はその旨を必ずアピールしていきましょう。
また、数字を扱う業務の経験や、正確かつスピーディに業務をこなしてきた経験も経理と親和性が高いため、アピールするのがおすすめです。
〈例文〉
(1)
数値管理の経験を活かし、会社の売上管理業務に携わりたいと考え、貴社の経理職に応募いたしました。
(2)
現職では、不動産業界で4年間にわたって営業職をしております。業務のなかでチーム内の売上データの集計・管理や報告書の作成などを任されたことをきっかけに、売上管理に興味を持ち、経理職への転職を決意いたしました。
そんななかで貴社の採用サイトを拝見し、未経験からでも活躍されている方がいることを知り、応募いたしました。
(3)
経理業務は未経験ですが、転職に向けて現在、簿記の資格取得に向けた勉強を行っております。データをスピーディに集計してきた経験なども活かして、貴社の経理職として貢献したいと考えておりますので、面接の機会をいただけますよう、何卒よろしくお願いいたします。
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7.営業
営業職は、顧客のニーズを汲み取り、それに応える商品やサービスを提案して売り上げに繋げていく職種です。コミュニケーション能力が必要不可欠な仕事のため、未経験から転職する場合も、これまでに他者と協力しながら仕事を進めた経験や、販売・接客業でお客様と直接やりとりしてきた経験などをアピールしましょう。
また、チームや個人で売上目標などの数字を追う仕事でもあります。目標・ノルマを達成してきた経験や、目標を達成するために成長していく上昇志向も評価に繋がるのでアピールするのがおすすめです。
〈例文〉
(1)
アパレル販売での接客経験を活かし、以前から興味のあった営業の仕事に挑戦したいと考え、貴社を志望いたしました。
(2)
現職では3年間にわたって、20代~30代女性向けのアパレル販売店で、衣服やアクセサリーの販売業務に従事しておりました。接客の際には「お客様の好みや価値観などを引き出し、最適なスタイリングを提案する」ことを心がけており、売上達成に貢献してきました。
仕事を続けるなかで他社ブランドの営業職の方と接する機会があり、「自社ブランドの販路を拡大し、ブランドを育てていく」というやりがいのあるアパレルブランドの営業職に転職したいと考えるようになりました。営業職の求人を探していたところ貴社の求人を拝見し、以前から店舗でブランドの製品を扱っていたことや、私と同じく接客経験を活かして活躍されているメンバーがいる点に惹かれ応募いたしました。
(3)
営業職は未経験ではありますが、接客・販売を通じて培ったニーズの分析力や提案力、コミュニケーション能力をベースに営業職のスキルを身につけ、一日も早く貴社の売り上げに貢献したいと考えております。
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8.製造
製造系の職種に未経験から転職する場合、業務内容によってアピールできることが変わります。
たとえば、部品・製品の製造や組み立て、加工を行う職種(ライン工など)では、生産ラインやマニュアルに従って作業を行うという性質から、「決められたことをきっちりとこなす」「作業を集中して黙々とこなすことができる」といった能力をアピールするのが効果的です。
一方で、研究開発や設計など専門性が高い職種の場合、その分野における専門知識が必要不可欠です。未経験から転職を目指す場合は、関連する製品の製造に携わっていた経験や大学などで専門知識を学んだ経験が評価に繋がる可能性があるので、アピールしていきましょう。
〈例文〉
(1)
営業として顧客に製品を紹介していくなかで、自分もものづくりに携わりたいという思いが諦めきれず、転職を決意しました。
(2)
現職では大手電機メーカーの子会社で、主に家電製品の営業を担当しております。顧客に製品を紹介するにあたって製造方法などを調べていくなかで、ものづくりの奥深さを知りました。もともと工作が趣味だったこともあり、自分も製品を作る側になりたいという想いが強くなったため、転職を決意いたしました。
貴社に応募した理由は、注力事業でもある手仕上げ加工に携わりたいと考えたためです。機械加工では対応しきれない複雑な形状を、最終的には手作業で修正し完成に持っていくという難易度の高さに惹かれております。
(3)
実務経験はありませんが、営業時代には集中力を長時間発揮する仕事も経験しており、製造の仕事でも活かせるのではないかと考えております。ひとつひとつ丁寧に業務を覚え、貴社に貢献できるようになりたいと考えておりますので、面接の機会をいただけますよう、よろしくお願いいたします。
▼製造職の志望動機について、くわしくこちらもチェック!
9.マーケティング
マーケティング職は、商品・サービスの売上を伸ばすために、市場や消費者の調査・分析を行い、企画提案に繋げていく職種です。
未経験から転職する場合は、マーケティングと近しい業務の経験があると評価に繋がります。たとえば「前職で売上データの集計・分析を行っていた」「販売職や営業職で、お客様のニーズを分析して、自分なりに仮説を立てて提案を行っていた」といった経験があればアピールしていきましょう。
〈例文〉
(1)
現職のインテリアメーカーで得た知識や経験を活かし、マーケティングの仕事に挑戦できると考え、応募いたしました。
(2)
現職ではインテリアメーカーの営業として、新規顧客の開拓を担当しております。顧客のニーズを深掘りし、提案内容を細かく変えることで個人売上が前年度比で約20%上がった経験をきっかけにマーケティングに興味を持つようになり、転職を決意しました。
貴社に応募したきっかけは、採用ブログです。私と同じインテリアメーカー出身者が活躍されていると知り、同じように活躍したいと考えるようになりました。また、未経験者向けの社内勉強会や、業界内のトップマーケターによる講座を定期的に開催していると知り、学びの機会が豊富であることも魅力に感じております。
(3)
インテリア業界の顧客の属性について調査・分析してきた経験をもとに、貴社の事業発展に貢献できるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
▼マーケティングの志望動機について、くわしくこちらもチェック!
10.人事
人事は、自社の人材採用や労務、人事制度の設計・運用などを行う職種です。社内外のさまざまな人たちと連携し、協力してもらいながら業務を進めるため、コミュニケーション能力や調整力、説得力はアピール要素になります。
また、「期日までに〇〇名の採用を行う」といった具体的な目標・ノルマの達成が求められる側面もあります。これまでに数値目標を追って達成してきた経験や、目標達成に向けて試行錯誤してきた経験があれば、こちらもアピールするのがおすすめです。
〈例文〉
(1)
営業で培ったコミュニケーション能力や提案力を活かして採用業務に携わりたいと考え、貴社を志望いたしました。
(2)
現職では5年間、人材紹介の営業職として、主に大手企業への人材の提案営業をしておりました。顧客の課題やニーズを探っていくなかで「事業戦略を人材面から推進する」人事の仕事の奥深さに気付かされ、自分自身も企業の人事政策を内側から担いたいと考えて転職を決意しました。
転職先を探していたところ、未経験からでも人事職の募集を行っている貴社の求人を拝見し、「関わったすべての人をハッピーにする」という企業理念にも共感したため応募いたしました。
(3)
営業職で培ったコミュニケーション能力や調整力、目標達成に向けて課題の分析や解決方法の立案を行ってきた経験は、貴社の業務に活かせると考えております。一日でも早く貴社に貢献したいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
▼人事の志望動機について、くわしくこちらもチェック!
11.歯科助手
歯科助手は、歯科医院の受付や会計、歯科医師・歯科衛生士のアシスタント業務など、幅広くサポートを行う職種です。患者と接したり、歯科医師たちと連携しながら、幅広い業務に対応することが求められるため、コミュニケーション能力や臨機応変に動ける対応力をアピールするのが効果的です。
また、医療保険制度に関する専門的な知識も必要な仕事であり、自主的に専門知識を身につけていくことも求められます。書籍を使って勉強しているなど、努力していることがあれば評価に繋がるので、必ず伝えましょう。
〈例文〉
(1)
貴院の受付スタッフの方々の丁寧な受付対応に惹かれ、応募いたしました。
(2)
現職では3年間にわたって、アパレル販売店で接客を担当しておりました。お客様とコミュニケーションを取ってきた経験を活かせる仕事を探しており、貴院に通院した際に求人募集をしていることを知り応募いたしました。
自分自身も、貴院の受付スタッフの方々の対応で歯科医院への恐怖心を和らげていただいたこともあり、貴院の掲げる「患者さまの不安を和らげる」というコンセプトに共感しております。ぜひ、自分も貴院の歯科助手として、誰かの不安な気持ちに寄り添いながら治療のサポートをさせていただきたいと考えております。
(3)
幅広い年齢層のお客様とコミュニケーションを取ってきた経験は、貴院の受付業務でも活かせるものと考えております。転職に向けて歯科助手の専門知識も勉強中ですので、面接の機会をいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
▼歯科助手の志望動機について、くわしくこちらもチェック!
未経験の志望動機の注意点
未経験の職種に応募する際ならではの注意点があります。
志望動機を書き終えたら、下記の2つの視点にそって見返しておくのがおすすめです。
「情報収集不足」に注意!
憧れがきっかけで未経験の職種に応募する場合、その仕事に対するイメージをもとに応募を決めてしまうなどして、企業情報のリサーチが不足しがちです。
情報収集不足の状態で入社すると、想像していた仕事内容や社風と実態にギャップが生じて早期離職の原因になってしまいますし、採用担当者も離職を警戒して採用を躊躇する傾向があります。
志望動機を伝える際は、仕事内容や社風、企業理念などをしっかり調べて、理解したうえで応募していることを伝えていきましょう。
「自分の能力を過信した表現」にならないように注意!
未経験者の志望動機では「未経験者なりに、このスキル・考え方を活かして貢献したい」と伝えることが大切ですが、業務経験は無いため「前職の業務は絶対に活かせる」「即戦力として活躍できる」など自分の能力を過信した表現はNGです。
未経験者に求められるのは「即戦力ではないが一から学んでいきたい」という謙虚さや「なにごとも貪欲に吸収していきたい」という素直さ。過去の経験・スキルは、あくまで応募先の業務を学ぶためのベースというニュアンスでアピールしておきましょう。
志望動機の書き方について、くわしくは…
志望動機のくわしい書き方は、下記の記事にまとめています。
例文をベースに大きくアレンジする場合や、書き方をもっとよく理解して書きたい場合は、こちらの記事も読んでおくのがおすすめです。
この記事の執筆者
ライター・編集者
久保田 敦大
株式会社クイック
転職Hacks編集部のライター・編集者。
大手求人メディアにて求人票や転職ノウハウ記事の制作を手掛けたのち、転職Hacks編集部に参画。自身の転職経験を活かした「実践的なノウハウ記事」が強みで、企業研究から入社の手続きまで、転職活動の全体をフォローしている。
転職時に自身も感じていた「わかりにくい!」というモヤモヤを解消すべく、どこよりも分かりやすい記事づくりに日々邁進中。