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クレペリン検査

内容

クレペリン検査とは、ドイツの精神医学者クレペリンの研究がもとになって開発された作業検査法の代表的なもので、その作業結果をもとに情緒の安定性や仕事に取り組む際の態度、適応力などを判断する検査のことです。具体的には、一桁の数字の簡単な足し算の継続をし、一定時間行った結果を表す曲線によって受験者の能力の特徴が判定されます。
〜具体的な検査方法〜
まず行列上に数字が並んでいる用紙において、一番上の行の左端から順番に並んでいる数字の足し算を繰り返していきます。1分ごとに行を変えていき、行を変えるごとに各行の左端から足し算を継続します。前半15分経過後5分間の休憩を挟んで、後半の15分間の検査になります。 全ての作業が終了後、各行の最後に計算された数字を15個ずつ、前半と後半に分けて線で結びます。それぞれの行の計算量に現れているばらつき具合が曲線となり、その形のパターンによって受験者の様々な特性が分析されます。
〜クレペリン検査の特性〜
この検査の特性は、検査方法が簡単で誰にでも実施可能である点、何を測定しているのか被験者にはわからず、検査結果の作為や反応歪曲の心配が軽減されるという点、そして受験者の文化的背景や経歴による制約を受けないといった点が挙げられます。人の働きぶりを測定する検査として、企業の採用試験などでよく使用されています。