よくある質問や面接マナーも紹介 まずは転職の面接の流れを確認!
転職の面接日が近づくにつれ「当日はどのような流れで進むのか」「何を聞かれるのか」など、気になることが増えてくるかもしれません。
この記事では、転職面接の一般的な流れやよく聞かれる質問例などを解説します。
転職の面接の流れとよくある質問
一般的な転職の面接の流れは、下記の通りです。
この流れに沿って、一つずつ詳しく解説していきます。
1)受付〜入室
面接会場には、面接開始10分前を目安に到着するとよいでしょう。早く到着しすぎると、企業側の準備がまだ整っておらず、担当者に気を遣わせてしまう可能性があります。
面接開始の5分前ごろになったら、受付をして採用担当者に取り次いでもらいましょう。礼儀正しく、明るくハキハキとした態度で対応することが大切です。
▼受付での挨拶・マナーについてくわしく
面接の部屋に案内されるまで待機するときも、周囲をキョロキョロ見渡したりスマートフォンを触ったりせず、背筋を伸ばして落ち着いた態度で待ちましょう。
面接の部屋に案内されたらノックを3回して入室し、「おかけください」と指示されてから着席します。カバンは椅子の脇に立てて置くのがマナーです。
面接でのマナーについて、くわしくは下記の記事で解説しています。
Web面接のときはどうする?
Web面接の場合は、面接開始10分前には画面前にスタンバイし、5分前に入室しましょう。入室のタイミングについて企業から指定があれば、その指示に従ってください。
Web面接では、インターネット回線の安定性が重要です。面接前に通信状況や回線速度に問題がないか確認し、接続が切れた場合の対応も考えておきましょう。
また、面接にふさわしい背景か、部屋の様子が見えすぎていないかなど、Webカメラの映り方も事前に確認しておくと安心です。
▼Web面接の場合のマナー
2)自己紹介
面接が始まると、アイスブレイクの雑談のあとに面接官からの自己紹介があり、続いて簡単な自己紹介をするよう促されるケースが一般的です。
企業によっては、自己紹介とあわせて志望動機や自己PRを話すよう指示されることもあります。
▼実際の面接ではこう聞かれる!
- 自己紹介もかねて、簡単な職歴のご説明をお願いします。
- 自己PRもかねて、簡単な自己紹介をお願いします。
- 簡単な自己紹介と、当社を志望した理由を教えてください。
自己紹介では主に「わかりやすく端的に話せるか」「自然なコミュニケーションができるか」などがチェックされます。
話す時間は長くても2分以内にして、話の内容だけでなく姿勢や表情、声の大きさなどが適切かどうかにも注意しましょう。
▼自己紹介の答え方・例文
3)質疑応答
自己紹介が終わったら、面接の本題である質疑応答に入ります。
聞かれる順番は企業によってまちまちですが、おおよそ下記のような質問をされるのが一般的です。
1.転職理由・志望動機に関する質問
質疑応答の前半では一般的に、前職を辞めて転職すると決めた理由(転職理由・退職理由)や、転職先として応募先の企業を選んだ理由(志望動機)を聞かれます。
▼実際の面接ではこう聞かれる!
- 今回、どうして転職を検討しているのですか?
- 退職を考えたきっかけや理由を教えてください。
- 当社にご応募いただいた理由を教えてください。
- 当社のどんな部分に魅力を感じていますか?
企業が転職理由(退職理由)を聞くのは「自社も同じ理由で辞めてしまわないか」「仕事に対するスタンスが甘くないか」などをチェックするためです。
転職理由を答えるときは、前職への不平不満ではなく、転職で何を実現したいのかについて、前向きに話しましょう。
▼転職理由(退職理由)の答え方・例文
志望動機は、応募者が転職で叶えたいことと、企業の目指す方向性が一致しているかどうかを確認する意図があります。
また、自社のどこに魅力を感じているのかを聞き出し、志望度の高さを図ることも目的の一つです。
志望動機を答えるときは、転職で実現したいことをふまえ、それがどうして応募先で実現できると思ったのか、応募先の強みや特徴と絡めながら説明しましょう。
▼志望動機の答え方・例文
2.経験・スキル・キャリアプランに関する質問
面接の中盤では、これまで培った経験・スキルや今後のキャリアプランなどをよく聞かれます。
▼実際の面接ではこう聞かれる!
- ◯◯のご経験はありますか?
- □□とは具体的に、何をされているのですか?
- ご入社された場合、どのようなことをしていきたいですか?
- 当社でどのようなキャリアを積んでいきたいですか?
企業が過去の経験やスキルについて質問するのは、主に「自社の業務に活かせるのか」「募集ポジションの採用条件と合致しているか」などを確認するためです。
面接官はできるだけ詳細な情報を引き出そうと、エピソードや当時の状況などについてくわしく聞いてくるでしょう。
会話のラリーが続くことを前提に、ひとつひとつの回答は簡潔に答えるのがポイントです。
入社後にやりたいことやキャリアプランに関する質問では、「双方の方向性にミスマッチがないか」「自分自身のキャリアについてきちんと考えられているか」といった点が見られています。
転職理由や志望動機と内容の食い違いがないように、一貫性のある回答を心がけましょう。
▼キャリアプランの答え方・例文
3.雇用条件に関する質問
面接の終盤では、入社時期、転勤の可否、希望年収などの雇用条件の確認をされるケースが一般的です。
▼実際の面接ではこう聞かれる!
- いつ頃ご入社いただけそうですか?
- 転勤の可能性がありますが、大丈夫ですか?
- ご希望の年収額などはございますか?
- 残業や休日出勤は可能ですか?
企業が面接段階で雇用条件の確認をするのには、早い段階から労働条件をすり合わせて入社後のミスマッチや短期離職を防ぎたいという背景があります。
自分の希望を一方的に主張すると不採用になってしまう可能性が高まるため、面接を受ける前に募集要項をしっかり読み込み、自分の希望に合わない条件がないか、ある場合は妥協できそうなのか、よく考えておきましょう。
家庭の事情で残業や転勤が難しいなど企業の希望に沿えない条件がある場合は、可能な範囲でNG理由を伝えると、面接官に納得してもらいやすくなります。
4.逆質問
企業からの質問がひととおり終わったら、最後に応募者が企業に対して質問する「逆質問」の時間を設けられることがあります。
▼実際の面接ではこう聞かれる!
- 何かご質問はございますか?
- 業務内容についてご不明点はありますか?
逆質問は、疑問点を解消して入社後のミスマッチを防いだり、応募者の志望度の高さを見極めたりするために行われます。
最後のアピールポイントととらえて、質問は最低でも3つは用意しておきましょう。
また、面接官の回答に対して「そうなんですね。では次に…」などと一問一答形式で質問するのではなく、「先程お話のあった◯◯について、もう少し具体的に伺えますか?」など、会話を意識して面接官の回答をさらに掘り下げるような質問をすると、意欲の高さが伝わりやすくなります。
▼逆質問の質問例
4)退室
面接が終了したら椅子に座ったまま面接官へお礼を伝え、ドア前であらためてお礼を伝えて退室しましょう。お辞儀も忘れずに。
面接官がエレベーターや出入口まで見送ってくれた場合は、去り際にもお礼を伝えると好印象です。
▼面接の入退室マナーについて
Web面接のときはどうする?
Web面接では、基本的に企業側が接続を切ってから自分も接続を切るようにしましょう。
「先に退室してください」と指示があれば、「本日はありがとうございました。失礼いたします」と一言伝え、自分から接続を切っても問題ありません。
▼Web面接の場合のマナー
転職の面接当日までに確認しておきたい3点
転職の面接が決まったら、当日までに次の3点を確認しておきましょう。
服装・身だしなみ
女性編
女性が面接時の服装や身だしなみで意識すべきポイントは、以下の通りです。
髪色の調整やネイルの変更など、面接前日までにやっておくべき準備は早めに取り掛かりましょう。
女性の転職面接の服装や身だしなみについては、下記の記事でくわしく解説しています。
男性編
男性が面接時の服装や身だしなみで意識すべきポイントは、以下の通りです。
髪のカットや黒髪へのカラーリング、面接用の時計の用意などは面接当日にできないため、早めに取り掛かりましょう。
転職面接の服装や身だしなみについては、下記の記事でくわしく解説しています。
持ち物
面接日が近づいてきたら、当日の持ち物の準備を少しずつ進めておくと安心です。
ここでは、面接当日に必ず持っていくべきアイテム12点と、持っていればいざというときに役立つアイテム10点を紹介します。
- 履歴書や職務経歴書(当日提出する場合)
- 履歴書・職務経歴書のコピー
- クリアファイル
- 求人票や会社案内などの資料
- スケジュール帳
- 筆記用具(鉛筆・消しゴム、ボールペン)
- スマートフォン
- 腕時計
- 財布(現金)・ICカード
- 身分証明書
- 印鑑
- ハンカチ・ティッシュ
〈持っていると役立つ物10点〉
- 折りたたみ傘
- モバイルバッテリー
- エチケットブラシ
- 手鏡
- ヘアケア用品
- ソーイングセット
- 制汗剤
- 薬・絆創膏
- ストッキング
- 化粧道具
面接当日の持ち物について、くわしくは下記の記事を確認してください。
会場までの道順・移動時間
面接当日に道に迷ってしまわないように、事前に当日の会場までの行き方や移動時間を入念に調べておくことも大切です。
もし面接当日に交通機関の遅延や体調不良などで遅刻しそうになったら、なるべく早い段階で企業にお詫びの連絡を入れましょう。
面接での緊張や失敗に備えて最終準備をしよう
転職の面接当日が近づくと「失敗したらどうしよう」「緊張しすぎてうまくできないかも」などと、不安がつのるかもしれません。
そんなときは以下の記事を読んで、当日までに気持ちの面でも準備をしましょう。
この記事の担当者
「転職Hacks」編集部
株式会社クイック
株式会社クイックが運営する、転職活動にまつわる情報サイト「転職Hacks」の編集部。履歴書・職務経歴書の書き方や面接対策などのノウハウ記事、キャリアの悩みを解消するインタビュー・コラムを掲載中。