ストックオプション
内容
ストックオプションとは、その会社の役員や従業員に対して与えられるインセンティブの一種であり、ある一定期間中に決められた価格で所定の数だけ会社の株式を買うことができる権利のことです。会社の業績が向上することによってその会社の株価も高まり、実際に市場で取引されている株価がストックオプションによって買うことのできる金額よりも高ければ高いほど、その差が収入となって従業員のものとなってきます。たとえば、権利行使価格が1200円で1000株分のストックオプションが与えられている時に株価が1500円に上昇した場合には、このストックオプションの権利を使うことによって30万円の利益を得ることができます。報酬の金額は企業の業績向上による株価の上昇と直接連動しているため、権利を与えられた役員や従業員の株価に対する意識は高まり、会社のために一生懸命働こうというところから始まる業績向上へのインセンティブとなります。また、その結果として業績向上が株価上昇につながれば、一般の株主にも利益をもたらす制度とも言えます。 ちなみに、ストックオプションは1997年からの商法改正後に日本でも導入されました。しかし、日本では、そこで得られた利益に対する所得税が高いなどの問題点も浮かび上がってきています。