最低賃金
内容
最低賃金とは、雇用主が労働者に支払わなければならない賃金の下限額のことです。最低賃金について様々なことを定めている法律を「最低賃金法」(昭和34年4月15年法律第137号)といいます。最低賃金を定める制度は、労働者の基本的な権利である労働基本権にもとづいていて、世界中で導入されている制度です。日本では、日本国憲法第25条の内容にもとづいています。最低賃金法によって、雇用者は正社員やパート、アルバイトなどの勤務形態の違いにかかわらず、最低賃金以上の賃金を労働者に支払わなければなりません。 最低賃金は、地域別と産業別とで設定されています。地域別での最低賃金の設定と産業別での最低賃金の設定では、産業別での最低賃金の設定の方が優先順位は上とされています。最低賃金が設定されている産業については、産業別での設定が適用され、それ以外の産業では地域別の最低賃金の設定が適用されることになります。 なお、最低賃金は、基本的な賃金についてのもので、残業などの時間外労働割増の分などは含まれていません。