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社内公募制度

内容

社内公募制度とは、会社が必要としている役職や職種の用件をあらかじめ社員に公開し、社員の応募者の中から必要な人材を登用する制度のことです。従来は、人事権は会社側にあるとされてきましたが、社内公募制度などを導入することで社員が職場や仕事の内容を入社後も選択できる環境が生まれ、社員の士気を高める効果があるといわれています。また、社内公募制度において、社員が応募した場合、その直属の上司には社内公募に採用された時にだけ通知するように運用され、拒否権も直属の上司には与えられないのが一般的とされています。 現在、日本企業の79%ほどが社内公募制度を導入していますが、社内公募制度を導入する企業が増えてきたのは最近のことです。従来は、日本では年功制で昇進・昇給を一般的に行ってきましたが、近年の年功制の崩壊と成果主義や年俸制が浸透・普及してきたことによって社内公募制度が導入されていきました。会社が社員に対して、一定水準の成果を要求し、その結果によって昇進・昇給を判断するのであれば、社員に対しても一定の職務の選択権を与えなければ、社員の士気が下がると考えられたからとされています。また、「自分の仕事の成果によって昇進・昇給が決められるなら、自分の希望する職種・分野で働きたい」と思う社員が増えてきているとのことです。現在では、社内公募制度を導入してはいるものの、社内公募制度の利用があまり活発ではない企業も多くありますが、今後、社内公募制度はより活発に行われていくだろうといわれています。