成果主義
内容
成果主義とは、人事評価の際に結果、もしくは行動に着目する考え方です。人事評価において着目する要素としては年功や経験年数、職務内容、保有能力、行動、結果などが挙げられますが、成果主義に基づく人事評価では、これらの中から業務に取り組むことによって生じる結果や、そこに至る過程、行動に着目・重視して人事評価を行っています。 多くの日系企業では、就業年数や経験年数を昇進、昇給の基準とする年功主義を長く採用してきましたが、近年の企業間競争の激化などによって、多くの企業が成果主義に転換する傾向にあります。しかし成果主義を導入しても必ず成功する訳ではなく、個人が強いストレスを感じてしまったり、個人の成果の評価方法があいまいであったりするなどの理由で運用に失敗した結果、再度年功主義に戻す企業も多いようです。 また、成果主義といっても「成果=結果」と考える場合もあれば「成果=行動+結果」と考える場合もあり、その企業が成果というものをどのように定義するかによってその成果主義が成功するかどうかも大きく変わってきます。個人の成果を明確に計測する手法の有無、そして成果の定義づけが重要だと言えるでしょう。 成果主義や年功主義の他には、能力主義という考え方もあります。こちらも企業によって定義が違い、保有能力だけを評価する企業、健在能力を評価する企業、そしてその両者を評価して能力主義としている企業もあるようです。