ノンリコースローン
仕事概要
ノンリコースローンとは、債務履行請求が及ぶ範囲をローン対象の物件に限定するローンのことをいいます。 ノンリコースとは、非遡及型という意味で、対象物件以外に債務履行請求の範囲を遡及しないという意味です。今まで日本の金融機関のほとんどは、遡及型融資しか取り扱っていませんでしたが、不動産証券化の定着によりノンリコースローン(非遡及型)が注目されてきました。 融資する業者側は、事業そのものを判断材料として融資します。その事業に対する判断が悪ければ融資した側も損失を被るという形になるので、融資する側としては、高度な判断力が必要です。
必要な能力・経験
企業が即戦力と期待する人材像は、不動産ファンド運用会社の出身者です。 売買や運用の経験の蓄積、それによって培われた投資判断力といった点に加え、投資家が期待する利益を上げるためにどのような運用や判断をすればよいかを理解しているので、投資家と接している経験が強みといえます。中でも、不動産取得から売却まで一人で全てを経験された方は、評価が高いでしょう。 また、不動産デベロッパー・商社・生保などで、事業用不動産の開発・運用・売買のいずれかに関わっていた方も最適です。過去の経験が、運用期間を通して一定の利益を上げていくファンドのビジネスに応用できるからです。
転職事情・アドバイス
投資銀行・信託銀行において、採用意欲は非常に高いといえます。 拡大する不動産投資市場を背景に急速に事業を発展させていますので、企業サイドも有望なビジネスとして力を入れています。 不動産の証券化業務や不動産実務の経験者を求めているため、不動産ファンド運用会社の出身者が優遇されるのは勿論ですが、特に経験の中身が濃く、身につけている技量が多い方ほど好まれます。 しかし、まだ成長市場の分野であるため、スペシャリストは少なく、今後経験を積み、スペシャリストを目指していくにはチャンスといえるでしょう。