審査/クレジットアナリスト
仕事概要
クレジットアナリストは、企業の支払能力や発行した債券の信用分析を行います。 彼らは、証券会社、銀行、保険会社など様々な金融機関に所属しています。また、債権の信用リスクの評価を行う専門の会社もあり、これらは格付け機関と呼ばれています。 財務内容、特に借金が今後きちんと返済できるかどうかのポイントを重点的に分析します。格上げと違い、格下げになりますと、企業の新規の借金(資金調達)はコスト高になり、負債の多い企業にとっては、ボディブローのように効いてきます。もともと低付けの企業にとっては、更に致命的なダメージにもつながります。格付け機関からの格下げ発表後、マーケットでは株も債券も下がったケースもありますので、市場動向に直接影響を与えることのある仕事ともいえるでしょう。
必要な能力・経験
最近では、各金融機関はサービスの向上を目指すため、特に格付け機関に対する関心が高まっています。金融機関における、企業財務分析経験者 などへの求人ニーズは絶えずあるといってよいでしょう。また、銀行の審査部門の経験が長い方や、クレジットアナリストとして内部格付けに携わってきた方などが最適と考えられます。 人材の流動化が進み、専門職枠を増員する状況にあるため、第一線で活躍してきた方でなくとも、第二新卒レベルでの採用を実施する企業もあります。 若手20代で実務経験は3年未満であっても、育成を前提とした企業であれば、転職が実現することもあるようです。
転職事情・アドバイス
証券化ビジネスの拡大によって、業績拡大を狙う成長企業からの金融スペシャリストに対する関心が特に高まっています。成長産業である格付け機関から、アナリストの増員が急がれています。 銀行、投資顧問、生保・損保などが募集していますが、まだ日本では実務経験者や第一線で活躍してきた方が少ないため、適任者のエントリーを待っているという状況です。 限られた専門職のため、実務経験者にとっては、一人の方で複数会社から内定が出ることも少なくありません。 今後はますます、専門性の高い人材の確保に求人ニーズが集まることが予想されるため、企業間の人材獲得競争は激化しそうです。