金融検査マニュアル
内容
1999年に金融監督庁(現・金融庁)が公表した、金融検査の基本的考え方や検査の具体的着眼点を示したもの。金融機関は公共性の高い企業であるため、健全な経営をしているかどうかを監督官庁が点検しているが、従来は、検査の具体的指針が存在せず、主観の混じる可能性があった。99年の金融検査マニュアルでは、「当局指導型から、自己管理型へ」「資産査定中心から、リスク管理重視へ」の2点が重点的なポイントとされた。その後、中小金融機関については、その特徴を踏まえた別冊マニュアルが出されているほか、システム障害がもたらす影響力の大きさを考慮してシステム管理体制のための検査チェックリストも作成された。