アジア債権市場(構想)
内容
2003年頃から創設が構想されている東アジアにおける共通債権市場。アジアにおける債権市場の育成は、1984年以降、世界銀行やアジア開発銀行の主導によって試みられてきた。しかし、国際間の法制度の違いなどをクリアすることができず挫折を繰り返してきた歴史を持つ。現在は、東アジア・オセアニア中央銀行役員会議(EMEAP)が推進する「アジア債権ファンド(ABF)」、ASEAN+3財務相会合、APEC財務相会議が設立準備を進める「アジア債権市場イニシアティブ(ABMI)」の2種類の構想がもっとも実現に近いところにあると見られているが、課題も多く残されている。