LTCM Long Term Capital Management
内容
1998年に経営危機が表面化した米国のヘッジファンド。ノーベル経済学賞受賞者2人を含むスタッフによる高度な金融技術を駆使し、設立当初から高い収益率を記録した。しかし、1997年のアジア通貨危機、98年のロシア通貨危機の発生により、同社が主に採用したコンバージェンス・アービトラージ型といわれる投資戦略は破綻。大幅な損失計上を余儀なくされた。LTCMを一気に清算することで金融市場の動揺を招くことが懸念されたため、欧米の大手金融機関が中心になって約36億円ドルの資本注入が行われた。