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損保 -異業種からの転職希望者にもチャンスが-

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998年の保険料自由化により、損害保険業界は大競争時代に突入したと言われます。直販特化型以外の外資系損保の多くがこの競争に勝ち残れず、日本からの撤退を余儀なくされました。また、生き残った日系損保も2001〜03年にかけての大手企業の合併・統合という流れの中で、業界再編の波から逃れることは出来ませんでした。
現在では、代理店を中心とした従来型の販売チャネルに加え、インターネットや電話(コールセンター)を活用した直販型が大きくシェアを伸ばすなど、営業手法自体も多様化し、業界構造の変化を物語っています。 ただ、損保業界は、生保などに比べると人材の流動化の度合いは少なく、離職率も高くはありません。以前は積極的に中途採用を行っていた「保険ブローカー」「再保険会社」「信用保険会社」なども一時ほどの採用意欲はないようです。業界全体で見ても、インターネット活用や直販関連分野のいくつかの職種以外には、目立った求人も少なく、これから損保業界での転職を考えている方は、十分な情報収集をして臨む必要があるでしょう。 では、現在の損保業界の中心的な求人職種を見てみましょう。まず、比較的活発なのは、「コールセンターのマネージャー」「スーパーバイザー」「代理店の管理・育成」といった分野になります。保険に関する高度な専門知識やスキルを求める求人よりも、こうした管理・育成的なポジションのニーズが強いため、他業界から損保業界への転職を狙う人にとってはチャンスが広がっています。
これは、製造業やサービス業と比較すると給与水準が高めである損保業界にとっては、他業界から優秀な人材を獲得する絶好の機会であるともいえます。特に、20代の業界未経験者を対象とした求人は、前記の職種に加えて、「新種保険のアンダーライター」「アジャスター」など、保険に関する専門職にも及んでいます。異業種から金融業界を目指したい…という業界未経験の方にとって、損保業界はその入り口としてぜひ注目していただきたいカテゴリーとなっています。


損保 -コンサルタントから-

資系企業(直販中心型)の積極的な日本進出によって、業界の求人数が底上げされている状態は、銀行や証券といったその他の金融分野と同じです。ただ、損保業界では、外資系であっても比較的英語力を求める度合いがゆるやかだという特徴があるようです。マネージャークラスを募集する求人票を見ても「英語力ある方歓迎」といったレベルの表現が多く、「TOEIC850以上」を普通に求めている他分野との違いとなっています。外資系企業に興味はあるが、英語にはあまり自信がない…という方にも、大いにチャンスがある業界といえるのではないでしょうか。 ※もっとも、将来的に日本法人の役員や部長クラスを目指すのであれば、ビジネスレベルの英語力(会話を含む)があった方がよいのは確かです。