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コンサルティング -金融機関出身者の経験をもっと生かせる職種-

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世紀に入り、ビジネスのグローバル化やIT革命の進展などによって、企業経営に求められるスピードや手法も、従来の枠組みでは捉えきれないものになってきました。そうした企業経営をサポートするべく伸びてきたのが「コンサルティング業界」です。 一口に「コンサルティング」といっても様々な分野のコンサルティングがあります。コンサルティング会社を大まかに分類すると、「戦略系」「監査法人系」「シンクタンク系」「独立系」「人事系」などに分けられ、さらに所属するコンサルタントも、「経営(戦略)コンサルタント」「金融コンサルタント」「ITコンサルタント」「ERPコンサルタント」…などそれぞれ専門分野を持つスペシャリストの集団となっています。当然、ここで求められる人材のスキルやバックグラウンドも千差万別です。これらのすべてをここで説明することは出来ませんので、本文においては「金融コンサルタント」についての説明をさせていただきます。 金融コンサルタントには、業務フローの改善、IT提案、CRM戦略…といった金融以外のノウハウを金融機関向けに提供するサービスを指す場合もありますが、より厳密には「コーポレートファイナンス分野」に特化したコンサルティングを金融コンサルティングと呼んでいます。
この分野の代表的な会社としては、「PwC」「KPMGFAS」「GMD」「EYTAS」などがあげられるでしょう。各社の業務内容には若干の差はあるものの、M&Aに関するアドバイザリー業務や企業再生分野におけるコンサルティングサービスといった点では概ね共通しており、金融機関での経験者の方がもっとも入りやすく、経験を生かしやすい分野であるといえるでしょう。 これらのコンサルティング会社の求人内容を見てみると、20代の方の場合は、銀行、証券、商社などに勤務しコーポレートファイナンスに携わっていた方を求めるケースが多く、35歳以上になると、M&Aや企業再生の実務経験を持つ方を即戦力として求める場合が目につくようです。


コンサルティング -コンサルタントから-

の数年、企業再生という職種は金融機関経験者の方に高い人気がありましたが、転職希望の方からは、投資会社で企業再生を行うのとコンサルティング会社で行うのと、どちらが良いのか…という質問をよくいただきました。これは、どちらが良いと簡単に結論づけられる問題ではなく、それぞれで得られるものが異なることを理解していただきたいと思います。
具体的にいいますと、投資会社で行う企業再生は、一つの案件に深く入り込み、長期間にわたっての積極的な関与が可能ですが、同時に様々なケーススタディーを知りたいという方には適しません。逆に、コンサルティング会社の場合は、色々なプロジェクトにアサインされることで幅広い経験・知識を得ることが出来ますが、ともすれば表面的な関与に終わってしまい物足りなさを感じる…という方もあるようです。
自分は何を求めて転職するのかということを再確認した上で、いろいろな情報を参考にしながら、最終的な判断を下していくことが重要なのではないでしょうか。