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アセットマネジメント(投信投資顧問業) -会社ごとの個性の違いが大きい業界。十分な情報収集を-

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セットマネジメント(投信投資顧問業)」は、銀行、証券、保険…といった一般にもよく知られている業界とくらべると、金融の中でもその姿がやや見えにくい業界といえるかもしれません。実は、金融経験者でも、アセットマネジメント会社については、「投資信託の運用をしている会社」というレベルの認識しかしていない方も多いのが現状です。 このように表に出にくい(一般に知られていない)業界であることと関係があるのかもしれませんが、アセットマネジメント業界では、採用活動についても、ヘッドハンターや人材紹介会社を使って、効率的に進められるのが特徴です。以前から、経験豊富なファンドマネージャーやアナリストについては、ヘッドハンターに依頼してのスカウト(いわゆる「一本釣り」)が主流でしたが、近年では若手アナリストなどアソシエイトクラスの採用についても、一般公募はせず、ヘッドハンティングや人材紹介会社経由のみで行うことが珍しくなくなってきているようです。 こうした採用スタイルは、経験者を効率的に採用するという企業側の思惑から生まれたものですが、応募者側から見ても一定のメリットがあります。
というのも、アセットマネジメント会社は、それぞれ会社ごとに異なる運用方針や運用哲学を持っており、それらをじっくり比較検討して選ぶ必要があるからです。また、アナリストの位置づけについても、ファンドマネージャーと同列に考えている会社、あくまでもファンドマネージャーをサポートする職種と位置づける会社…などの違いがあります。さらに、アナリストの調査方法そのものも、トップダウンなのかボトムアップなのかといった点は十分に把握しておきたいところです。こうした細かな情報の収集は、自分一人で行うよりも、業界をよく知っているコンサルタントのいる人材紹介会社などを活用して、効率的に行いたいものです。
アセットマネジメント業界は、人材紹介会社を通じての転職に非常に適している業界といえるのではないでしょうか。 なお、アセットマネジメント業界の外資系企業に転職する際に気になる英語力ですが、20代のスタッフクラスでは「TOEIC750〜850」、30代のマネージャークラスになると「TOEIC850以上」が目安となります。


アセットマネジメント(投信投資顧問業) -コンサルタントから-

近、ご相談を受けながら気になっているのが、「運用に携わりたい」「ファンドマネージャーになりたい」という希望で保険会社や銀行に就職(転職)されている方が、意外に多いということです。たしかに、保険会社や銀行は資産の運用を行なっていますので、そこに入れば運用を担当できるかもしれないと考えられたのでしょう。しかし、現実に保険会社や銀行の資産運用を行なっているのは、系列や外部のアセットマネジメント会社(投信投資顧問会社)であるケースが多くなっています。将来ファンドマネージャーとして運用をやってみたいとお考えであれば、アセットマネジメント会社に転職する方がより可能性が大きくなるのは間違いありません。
もう一点、よくいただくご相談がアナリストについてです。アナリストの場合は、証券会社などセルサイドのアナリストとの違いをよく理解いただくことが重要でしょう。実はこの両者には大きな違いがあります。まずセルサイドのアナリストは、自分で動いてさまざまな情報を集め、それを発信していくのが仕事です。市場に与える影響力には大きいものがあります。一方、アセットマネジメント会社(バイサイド)のアナリストは、外部から集まった情報を客観的に分析し、自社の運用に役立てることが仕事になります。じっくり落ち着いて市場を分析していきたいという方には、アセットマネジメント会社のアナリストが向いているといえるでしょう。