書類作成のポイント2つ 転職回数が多い・経験職種が様々な人向け
「転職回数が多い」「異なる職種を複数経験している」といった人向けに、履歴書や職務経歴書を作成するときに確認しておきたい、注意すべき2つのポイントを紹介します。
応募書類で伝えるべき2つのポイント
採用担当者は、履歴書や職務経歴書に書かれている今までの経歴や、面接時にたずねる退職理由から、あなたのキャリアに「一貫性」や「納得感」があるかどうかを確認しています。
このため、特に転職回数が多い場合や、異なる職種を複数経験している場合は、下記の2つのポイントを伝えるようにしましょう。
- 転職歴にストーリーがあること
- 他責性を感じない内容であること
1.転職歴にストーリーがあること
転職回数が多い場合や異なる職種を複数経験している場合は、職務経歴書などで、その時々に自分が叶えたかったことや、新しい業界や職種にチャレンジしようとした理由を伝えるといいでしょう。
例えば「A社では○○の力をつけることができたため、△△のスキルを磨くためB社へ転職した」など、経験やスキルに紐づいた転職理由があると、ストーリーを感じてもらいやすくなります。
具体的には、職務経歴書の冒頭の「職務要約」や、会社ごとに記載する「職務経歴」で触れるイメージです。
また、経験してきた業務や職種の共通項となるポイントを「あなたが磨いてきた強み」として伝えるのもひとつ。職務経歴書の「自己PR」でアピールすることができるでしょう。
関連性が見えない業界・職種経験が並んでいると…
転職回数が多くとも、「フロントエンドエンジニアからサーバーサイドエンジニア」などの同一業界・職種への転職であったり、「20代後半で2~3社」「30代後半で3~4社」などの年齢と相対的に見たときに度を越していない転職であれば、そこまで大きな問題はありません。
しかし、関連性が見えない業界や職種の経歴が並んでいた場合、採用担当者はあなたがどのようなスキルや経験を持っていて、それらを活かして自社で活躍してくれそうなのかを見極めづらくなります。
さらには、それぞれの社歴が短く、短期間で離職を繰り返しているように見えると「仮に自社に入社しても、すぐに辞めてしまうのでは?」と懸念されてしまうでしょう。
そこで、職務経歴書にその当時考えていたことや、その業界・職種にチャレンジした動機や理由を書いておけば、一見すると関連性が薄い職歴や短期での離職経験が続いていたとしても、キャリアに一貫性があることが伝わります。
▼履歴書・職務経歴書への記載例
2.他責性を感じない内容であること
過去の会社を退職した経緯は、職務経歴書の「職務要約」や「職務経歴」で触れてもいいですが、退職理由を置かれている環境や周りの人のせいにするような表現は絶対にNGです。
もし仮に「残業が多かった」「人間関係が悪かった」「給与が低かった」などが退職の理由だったとしても、それを直接的に記載することは避けましょう。
あくまで「さらなるキャリアアップのため~」「元々興味のあった業界に挑戦したいと思い~」といった、前向きかつ自分視点の表現にすることが大切です。
ネガティブな理由をそのまま伝えると…
当時どんなに大変だったとしても、採用担当者はその時の状況をあなたが書いた文章からしか読み取ることができません。
そのため、直接的な表現をしてしまうことで「不満ばかり言う人」「自省することができない人」という悪い印象を持たれてしまうことがあります。
さらには「また会社のせいにして辞められると厄介だ」と懸念され、書類選考で不合格となってしまう可能性もあるでしょう。
書類完成時には「退職した理由に合理性があり納得できる」と思ってもらえる内容になっているか、いま一度全体の内容や表現を確認しましょう。
答えづらい退職理由…
面接での上手い言い方もチェック!
転職回数が多い人や、異なる職種を複数経験している人の場合、面接時にも退職理由をくわしく聞かれる可能性があります。
答えづらい退職理由の上手い言い方も、あわせて確認しておきましょう。
職種別の職務経歴書テンプレート・書き方
職種別の職務経歴書のテンプレート・書き方をまとめました。自己PRでアピールすべき能力・スキルや例文も紹介しているので、こちらもあわせてご活用ください。
▼職種別の職務経歴書テンプレート・書き方
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この記事の話を聞いた人
キャリアアドバイザー
竹園 翔一
株式会社クイック
転職支援を行うキャリアアドバイザー。主に建設・不動産・